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2020年5月13日 (水)

木の香便り

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巷で流行っている言葉に「火事場どろぼう」というのがありますな。

火事の混乱に乗じて、家財道具や金目のものを奪ってしまうことを指していて、一大事で世間の目がそちらに向いているすきに、自分に有利なことを早々に進めてしまうという意味で、現在は使われているのは、周知のとおりでございます。

この言葉が使われたはじめたのは、どうも江戸の頃だそうで、昔の江戸の火事といえば、一か所のボヤが忽ち町中を焼き尽くす大火になることはざらにありました。

今みたいにモルタルやセメントではなく、木造のあばら屋ばかりでしたから。

しかも鍵をかける習慣はありません。扉につっかえ棒を立てかけるぐらいですから、平安泰平な世の中だったわけです。

 

しかし火事となれば、すぐに大きく火の手があがりますから、取る物も取らずに逃げなくてはいけない。

あちらに行ったり、こちらに行ったり、不忍の池あたりが避難所だったのかもしれませんな。

その人々が火事で逃げるのに逃げ戸惑っているところに、さっと家に侵入して金品を奪うわけです。

たまったものじゃありません。

運良く自分の家が無事てあっても、家のなかは無事ではないわけです。

 

 

今回のコロナウィルス騒動で、水面下で数々の法案が通過されようとしている政府に対して、この言葉が使われているようで、まったく江戸の世と令和の世は、さほど変わっていないのかと思うと、暗澹たる気持ちになりますな。

コロナウィルスが収束してから、じっくりと膝をまじえて話し合いましょうやと、庶民としては思うわけです。

いやいや、じっくりと話し合っては困ることがあるからから、「火事場どろぼう」的に決めてしまおうとしているんじゃねえかと、勘繰りたくもなりやす。

まあ、いつの世になっても、御上のやることは常に斜に見ていたほうが、われわれ庶民生活は守られると思ったほうがいいのでしょうな。

 

おあとがよろしいのか、わかりませんが。

 

(店主YUZOO)

5月 13, 2020 |

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