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2020年5月28日 (木)

木の香便り

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先日、再アップしたパレフの写真が好評だったので、本日はウラジミールの寺院群を掲載しようと思いたちました。

そのくらいのことをしないと、今年はロシアに行けないという、このやりきれない気持ちを抑えることができません。

ウラジミールといえば、ロシア旅行では「黄金の輪」といわれる古都のひとつで、近くの町スズダリとともに、聖堂の美しさから1992年にユネスコ世界遺産に登録された、必ずや訪れたい町の筆頭。

「黄金の輪」を巡らずにロシアを語ることなかれというぐらいですから。

そのくらい美しい町ですな。

とくに快晴の日に訪れたら、寺院の白亜の壁が空の青さに映えて、極楽浄土が眼の前に広がっているような、ふわっとした気分になります。

 

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モスクワから電車で3時間。

約200キロ離れているので、日帰りで行くよりは、一泊してゆっくりと寺院群を巡ってみたいもの。

 

ツアーガイドのように語っていますが、私自身は残念ながら、セミョーノフに向かう途中にウラジミールがあるので、一度も長く滞在したことはない。

2時間もいれば良いほうで、せかせかと寺院を回って写真を撮ったぐらい思い出しかありません。

典型的な日本人の旅行パターンなのでございます。

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このような靴の上から足を掻くような思いをしているせいか、仕事が一段落ついたら、ウラジミールとスズダリは何泊かして、ゆっくりと町の美しさを愉しみたいという淡い願望があるのですがね。

いつになることやら。

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現在はコロナウイルスのおかげで海外渡航が禁止されていますが、ぜひ解禁になったら「黄金の輪」を巡ってください。

秋頃に旅行に行けるようになりましたら、ぜひロシア旅行を計画してください。

ロシアが一番美しい季節を堪能できると思います。

 

それまではお互いに辛抱ですな。

(店主YUZOO)

5月 28, 2020 店主のつぶやき | | コメント (0)

2020年5月27日 (水)

木の香便り

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 緊急事態宣言解除の宣言が発表されたけれども、この1か月半もの長い間、自分は何をしていたのかと、ふと思い返します。

外出は控え、ほとんど人と会うこともない、かつて経験したことのない不思議な時間。

自分を見つめ直すには絶好の機会と思う人もいれば、不安にかられて憂鬱な気分に苛まれたという人など、思い思いの時間を過ごしのだと思います。

 

私はと言えば、絵ばかり描いていましたね。

絵とは言っても、落書きに色付けしたような陳腐なものばかりなのですが、一日、最低一枚は描こうと決めて続けていきますと、なかなかに面白いものです。

少しでも思ったようにできますと、日毎に上手くなっているんじゃねえか、などと勝手に妄想したりしてね。

気がつくと夕暮れ時になって、一日が終わるわけです。

 

さてこのお絵描きについて説明しますと、ペンで描いたあとに、パソコンのペイント3Dというソフトで色付けしていくのですが、このソフトがなかなかの曲者でして、私みたいなパソコン初心者には手にあまりますな。

クリック一回で塗り潰してくれる手軽さがあって重宝しているのものの、色付けし終わると、フリーのイラストみたいなのっぺりとした面白みのないものになってしまう。

グラデーションや陰影をつけようとすると、一筋縄ではいかなくなって、結局、何度も近似色を塗り重ねてみたり、透明度で調整したりと、オリジナリティを出そうと苦心しているわけです。

しかもタッチペンなど持っていないから、マウスをあちらへヨチヨチ、こちらへヨチヨチと動かして、制作するという、昭和生まれらしいアナログな作業。

 

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おかげで、様々なところをクリックするものだから、いろいろな機能を覚えてしまいました。描いた絵の枚数も50枚を超えまして、怪我の功名というやつですな。

それらの絵を並べて思うのは、1カ月半というのは、決して短い期間ではないと、実感した次第。

「継続は力なり」とは昔の人は巧いことを言ったものです。

 

新型コロナウイルス蔓延は、生活や仕事に対しては負の要素が多いですが、見方を変えれば、余暇という日頃手に入りにくい時間を与えてくれたと思えば、なかなか有意義だった言えるんじゃないですかね。

だいたい齢50を超えて、小学生みたいに絵を描くことに熱中するなんて経験、ステイホームでなければ、一生味わうことなかった。そう考えるだけでも、この先の人生に少し光が射しこんだ気になるじゃないですか。

 

コロナウイルスさん、あなたが猛威を振るったおかげで、私はちょっとばかり大人になりましたよ。

そんな捨て台詞のひとことでも吐きたいですな。

 

おあとがよろしいようで。

 

(店主YUZOO)

 

 

5月 27, 2020 店主のつぶやき | | コメント (0)

2020年5月20日 (水)

木の香便り

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ステイホームが長く続くと、何が耐えられないのかというと、旅行や遠出ができないことでしょうな。

残念ながら、今年はロシアに行くことは、かなり難しくなりました。

ここ10年近く、初夏のロシアを新たなマトリョーシカとの出会いを求めて各地を巡っていただけに、この喪失感は、海よりも深く、ブラジルまで届いてしまいそう。

ああ、悲しくて、悲しくてとてもやりきれないと、思わず歌ってしまう日々を過ごしているのでございます。

 

やはり書を捨てて旅に出なければ、新たな出会いもないし、新鮮な驚きにも遭遇しないのは、万人の共通の真理。たとえ行きつけの店にいくときも、心の在り方を変えれば、十分に旅の気分を味わえると言ったのは、吉行淳之介だったでしょうかね。

「街角の煙草屋までの旅」で書いていましたな。

 

この閉塞感に満ちた日々を送っているときの気分転換として、昔に旅行した旅の写真をぼんやりと見るのが、良いのかもしれません。

昭和の頃は、フィルムではケチって、なかなかシャッターを押さないのが性分だったのですが、もう令和の世はちがいます。

携帯電話で簡単に写真が撮れる時代ですから、フィルムカメラ時代とは比べ物にならないぐらいに、膨大なストックがあるかと思います。

これはINSTAGRAM向け、これはブログ用、なんて仕分けしたりしてね。

その一日中見ても終わらない莫大な枚数の写真を、ぼんやりと眺めれば、家にいながらにして旅の気分を味わえるわけです。

 

そういう私にも、たくさんの写真がありました。

こんな所に行ったのかと、昔のアルバムをめくるように、じっくりと見入ってしまいましたねぇ。

 

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写真は細密画で有名なパレフに行ったときのもの。

産業はパレフ塗しかないような小さな町で、中心部に立派な教会があるだけで、陽が暮れたら、漆黒の闇が舞い降りてくるようなところでした。

久しぶりに暗闇に閉ざされた夜を経験しましたね。

次の日に博物館に行ったら「日本人がこの町に来たのは8年ぶりね」と言われたのを思い出します。

もう一度訪れたいかと訊かれれば、躊躇してしまいますが、悠々とした時間流れのなか、ロシア人は暮らしているのだなと実感しましたな。

 

テレビを観るのも飽きたし、ゲームに熱中する年齢でもないと、身を持て余しているようでしたら、ぜひ写真をお勧めします。

一度、訪れているのだから、新鮮味に欠けるかもしれませんが、ただあの時の感動がじんわりと心に染みてきますから。

ぜひ一度、騙されたと思ってやってみてください。

 

おあとがよろしいようで。

 

(店主YUZOO)

 

5月 20, 2020 店主のつぶやき | | コメント (0)

2020年5月19日 (火)

木の香便り

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ステイホームが続くと、家でだらだらと過ごしていても、何か新しいことを始めようと思うのが、人の心というものでございます。

アマビエを描くこともそうでしょうし、布製マスクを縫うことも同様でしょう。

 

GINZA HAKKO木の香もコロナウィルスの影響で、一月半ぐらい休業が続いていますが、ハンドメイド好きを応援したい気持ちは変わりません。

むしろこの逆境で、より熱くなったぐらいです。

 

今回、梨園染の老舗、戸田屋商店さんのお力を借りて、簡単にできる手づくりマスクをfacebookアップしました。

型紙も載せています。

 

マスクをつくって少しでも憂鬱な気分を払拭しましょう!

 

ぜひご覧くださいませ。

 

(店主YUZOO)

 

 

 

5月 19, 2020 店主のつぶやき | | コメント (0)

2020年5月18日 (月)

木の香便り

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ステイホームが続くと、生活にメリハリが無くなるのか、怠惰な方向へと向かってしまうのは、私だけなのでしょうか。

土日の生活は、冬眠中のツキノワグマみたいなもので、食べては寝て、トイレに行っては寝て、少し読書をしては寝てと、寝ることが人生の目的みたいになってしまいますな。

「人間は考える葦である」なんて言われても、今さら何も思いませんな。

「人間は生まれながらにして枕である」とでも言いたいぐらい。とにかく思考することを忘れてしまいます。

 

しかしねぇ。

人間は思考を放棄した状態ほど、手につけられないものはない。

 

たとえばですね。

コロナウィルスの初期の頃、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」がパンデミック状態になったときに、毎日、どうなるんだろうとテレビに釘付けになって、2週間近くも船内で待機なんて非人道的じゃないかと憤慨していたものですが、最近は院内感染が大量に発生と聞いても、またかぐらいにしか思わなくなってしまっている。

そこで何人かの尊い命が奪われたとしてもです。

 

もうコロナウィルス情報に思考がマヒしているんでしょうな。

挙句には、新聞の昨日の感染者数を見て、一喜一憂するぐらいで、その数字は亡くなられた人の数でもあるのに、そこにまで思考がいかない。

この世から、コロナウィルスに感染したために、一人の人間がいなくなったことまで考えない。

亡くなられた人の残された家族のこと、もしかして初孫が生まれたばかりかもしれない、就職が決まって意気揚々としていたのに出社もできずに逝ってしまった、ゴールデンウィークに20年ぶりに母親と会う予定だったのになどなど。

 

すべての人には、その人が歩んできた唯一無二の人生があるわけです。

それがコロナウィルスで突然終わりを告げてしまった。

そういう思考、言い換えれば想像が、毎日、数多くの情報が流されるために、頭のなかで働かなくなってしまったのが、今の私の状態なわけです。

 

この状態は恐ろしいものです。

人の死が数字としてしか捉えられなくなったら、もう戦争が起ころうとも、撃ち落とした戦闘機の数しか興味がなくなってしまう。

貧困層が増加していると言われても、まだ半分にも満たないじゃないかと安堵してしまう。

絶滅危惧種の動物が一桁台になった生存数になっても、まだ生きているだけでいいじゃないと、短絡的に考えてしまう。

数字の羅列ほど、人の思考を奪うものはないと、この場を借りてはっきりといいたいですな。

 

そんな風に思ったら、おちおちと寝てばかりじゃいられないと、今顔を洗ったところです。

もちろん歯も磨きました。

今の時期は、冷たい水が気持ち良いですな。

ようやくステイホームから生還した気がします。

 

おあとがよろしいようで。

 

(店主YUZOO)

 

 

 

5月 18, 2020 店主のつぶやき | | コメント (0)

2020年5月15日 (金)

木の香便り

Jpg

本日はみなさまの週末が少しでも楽しく過ごせたらと、小話のひとつでもお噺しましょう。

ただ緊急事態宣言が解除になるからと言いましてもね、まだ予断は許しませんから、ここはどうかご自愛のほどをよろしくお願いいたします。

 

治療薬

「所長、新型コロナウィルスの治療薬が完成しました」

研究員の下北沢は執務室のドアを勢いよく開けたものの、なぜかその顔が浮かなかった。経堂所長はモニターから顔をあげると、下北沢を見つめた。これで人類の宿敵、新型コロナウィルスから解放されるという安堵から、自然と笑みがこぼれた。 

「よくやったじゃないか!」

「はぁ、完成したことは完成したのですが‥‥」

「まだ臨床試験が済んでいないのが、不安なのか?そんなことはどうでもいい。たとえ少数にアレルギー反応が出たとしても、全体からみれば取るに足りないものだ。それよりも治療薬が、この研究所から開発されたとなれば、我々の名前が全世界に知れ渡ることになる!」

いつも沈着冷静な経堂所長とは思えないほど興奮した表情で、机を叩き、天井を見上げ、最後に下北沢研究員の両肩をがっしりと掴んだ。その強さは、下北沢の華奢な肩に爪がくいこむほどだった。

「我々は、二十一世紀のパスツールだ!北里柴三郎だ!」

「所長、実は臨床試験は済んでいます。私自身も早く結果が欲しかったため、陽性反応が出ている家族と親戚に投与しました。どうしても私の手で家族を助けたかったんです。黙っていて、申し訳ございません」

「それで浮かない顔をしていたのか。私に報告しなかったことは、この際、どうでもいい。それより臨床試験の結果を報告してくれ」

「わかりました。この治療薬で新型コロナウィルスは一〇〇%、完治できます。でも副作用が強すぎて、国から承認を得るのは、ほぼ不可能です」

うつむき加減に、ボソボソと話す下北沢研究員の沸きらない態度に、所長は苛立ち始めた。世紀の大発明だというのに、何を根拠に承認が不可能だというのだ。

「その副作用というのは、いったい何なのだ!」

「被験者全員が、今まで政治には無関心だったのに、強い関心を持ち、発言するようになりました。今や、毎日のように政府の無策をSNSで愚弄しています」

 

おあとがよろしいようで。

(店主YUZOO)

5月 15, 2020 店主のつぶやき | | コメント (0)

2020年5月14日 (木)

木の香便り

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コロナウィルス蔓延のため、世間ではアマビエを描くことが流行っていますな。

アマビエというのは、江戸末期に肥後の国に現れた妖怪で「これから6年間は豊年の年もあるが疫病が流行る年もある。わが身を描けば災いから逃れることができる。われを描けよ」と告げて、海へと去っていたという言い伝えがある。

このわが身を描けば災いから逃れることができると、予言めいたこと告げたために、現代人のわたしたちは、コロナウィルスの収束を願ってアマビエを描いてわけです。

こういう緊急事態には庶民は颯爽と活動するもので、今やサンリオの猫ちゃんのようにアマビエのグッズが氾濫している。

逞しき商魂。

いやいや、泰平を願う庶民の尊き願い。

それに比べると、政府というのはマスクすら、ちゃんと配れないのだから困ったものです。

 

そこで、ひねくれ者の私ふと思うです。

江戸の庶民はコレラが流行った惨事に、アマビエという妖怪を生み出して泰平を祈願したのですが、現代人の私たちはモノが氾濫しているからか、想像力が衰退したのか、現代に合った妖怪を生み出せずに、江戸時代の真似事をしている。

かの水木しげる先生が仰っていたが、妖怪は眼で見るものではなく感じるものである。

現代人は科学的な思考が板についてしまったのか、眼に見えないものは無きものと信じていて、妖怪を感じることができない。

その代わりに情報過多の時代ですから、すぐにアマビエが活躍した文献を見つけ出して、この妖怪こそが救世主と書き立てる。

もしかすると、アマビエは絶滅危惧種であって、もう日本にはいないのかもしれないのに。

 

コロナウィルスを収束に向かわせるのは、ワクチンや特効薬の開発だけではない思いたい。

やはり自由奔放な想像力で、この陰鬱とした閉鎖から解放されないと、真の収束とはいえないのではと思いたい。

江戸時代の想像力に現代人が頼っているのでは、あまりにも悲しいですな。

宗教色のない自由奔放な妖怪の登場を願いたいものです。

 

おあとがよろしいようで。

 

(店主YUZOO)

5月 14, 2020 店主のつぶやき | | コメント (0)

2020年5月13日 (水)

木の香便り

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巷で流行っている言葉に「火事場どろぼう」というのがありますな。

火事の混乱に乗じて、家財道具や金目のものを奪ってしまうことを指していて、一大事で世間の目がそちらに向いているすきに、自分に有利なことを早々に進めてしまうという意味で、現在は使われているのは、周知のとおりでございます。

この言葉が使われたはじめたのは、どうも江戸の頃だそうで、昔の江戸の火事といえば、一か所のボヤが忽ち町中を焼き尽くす大火になることはざらにありました。

今みたいにモルタルやセメントではなく、木造のあばら屋ばかりでしたから。

しかも鍵をかける習慣はありません。扉につっかえ棒を立てかけるぐらいですから、平安泰平な世の中だったわけです。

 

しかし火事となれば、すぐに大きく火の手があがりますから、取る物も取らずに逃げなくてはいけない。

あちらに行ったり、こちらに行ったり、不忍の池あたりが避難所だったのかもしれませんな。

その人々が火事で逃げるのに逃げ戸惑っているところに、さっと家に侵入して金品を奪うわけです。

たまったものじゃありません。

運良く自分の家が無事てあっても、家のなかは無事ではないわけです。

 

 

今回のコロナウィルス騒動で、水面下で数々の法案が通過されようとしている政府に対して、この言葉が使われているようで、まったく江戸の世と令和の世は、さほど変わっていないのかと思うと、暗澹たる気持ちになりますな。

コロナウィルスが収束してから、じっくりと膝をまじえて話し合いましょうやと、庶民としては思うわけです。

いやいや、じっくりと話し合っては困ることがあるからから、「火事場どろぼう」的に決めてしまおうとしているんじゃねえかと、勘繰りたくもなりやす。

まあ、いつの世になっても、御上のやることは常に斜に見ていたほうが、われわれ庶民生活は守られると思ったほうがいいのでしょうな。

 

おあとがよろしいのか、わかりませんが。

 

(店主YUZOO)

5月 13, 2020 | | コメント (0)

2020年5月12日 (火)

木の香便り

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日々の陽性反応の患者が減ってきていて、新型コロナウィルスの収束が近いようにも感じますが、一部報道で検査人数がそもそも少なく、そう楽観視はできないと言われますと、ぱっと膨らんだ風船がしぼむような気分になって、なんともやり切れないですな。

もともと日本人の遺伝子はウィルスに強くできているなんと言う輩もおりまして、本当に何を信じてよいのやらと思う昨今でございます。

それに医療従事者や感染者に対する差別が増えているなんてききますと、もう日本人はどこに向かっているのやらと、陰鬱な気持ちにもなります。

人様のために尽力するありがたい人たちに対して、深々と頭を垂れるのではなくて、玄関先に外を出歩かないでくれと張り紙をするのですから、本当に世も末だなと、枕を涙で濡らしている毎日でございます。

 

昔は風呂のある家庭に入りに行ったもんだよ、なんて今の若い者に言ったところで、衛生上よくないとか、盗撮されそうで怖いとか、感想をいうのでしょうな。

子どもの頃は、家風呂があっても銭湯に行くのが楽しくてね。

当時は入浴料が30円だったでしょうかね。

外で草野球をしたあとに、洗面器片手に銭湯に行ったものです。

そこでもふざけているものですから、眉間によせた老人に、よく怒鳴られたものです。

今、思い返しますと、昔の老人は近所の悪ガキを、よく怒鳴っていました。

それも生半可な怒り方ではない。

雷が落ちたような怒号を浴びせたかと思うと、えらい剣幕で悪ガキが半ベソをかくまで怒り続けましたな。

竹刀なんか持ち出し来る、町の剣術家なんていう人もおりました。

 

たぶん私の子供時分ですから、明治か大正生まれの人たちで、きっと若い頃に兵隊に行かれたのでしょう。

とにかく怒り方に迫力がありました。

あの頃の人たちが御存命ならば、今回の医療従事者への差別を目の当たりにしたら、その怒りの心頭は、天地がひっくり返るぐらいのスケールで、それら心無き人々を成敗したのでしょうな。

 

昭和は遠くになりにけりです。

 

(店主YUZOO)

5月 12, 2020 店主のつぶやき | | コメント (0)

2020年5月11日 (月)

木の香便り

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陽性反応者が日々減っていることに安堵があるものの、ゴールデンウィーク中だったから検査人数も少なったのではないかと、少し政府の発表を斜め読みしてしまうのは、今回、政府の対応に信頼を寄せていない表れなんでしょうな。

そのせいか家に籠ているのもかかわらず、テレビは観ない、新聞も感染者数の表と4コマ漫画だけで済ますという生活を送っている。

ただ1ヶ月以上も外出を控える生活をしていると、すっかり身体がオタク化してしまい、今日は何の絵を描こうかと白紙を前に思案している日々で、いかんともしがたい

 

そのエセ画家生活で驚くのは、パソコンの日進月歩の進化ですな。

10年以上前に、パソコンに入っているペイントというソフトで年賀状を試みたときは、はがき1枚程度の絵を描き終えるのに、ほぼ半日かかってしまったもんです。

それ以来、絵を描くにはillustratorがインストールされていないかぎり、パソコンで絵を描くのは無理だと決めつけていたのが、いけなかった。

それが新型コロナウィルスの蔓延で、暇にまかせて久しぶりに挑戦したら、ほぼ1時間もあれば、1枚の絵が完成してしまうご時世。

しかも切り取ったり、張り付けたり、ベタ塗りできたり、図形も使えたりと、意欲と想像力さえあれば、だれでも簡単に出来てしまう、世の中になったんです。

長生きはしてみるもんです。

もう絵やイラストを描くことは、それほど高いスキルがなくても良い時代なのだと痛感。

自分は絵が下手なのだと尻込みさえしなければ、自己表現が十分に可能なんですよ。

 

パソコンの進歩が後押しして、今は「毎日お絵描き」と題して、INSTAGRAMで日記のように絵をアップしている、ボケ防止も含めて。

このコロナウィルス蔓延は、人生を立ち止まって考えるのには、良い機会だと思いたいですな。

一度きりの人生なのだし。

 

(店主YUZOO)

5月 11, 2020 店主のつぶやき | | コメント (0)

2020年5月 8日 (金)

木の香便り

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ステイホームが長引くと、人々がいろいろなことを企画して、少しでもこの憂さを晴らそうと考えるようです。

最近、自分のところに回ってきたのは、ブックカバーチャレンジというもの。

自分のお気に入りやこたわりの装丁を施された本を紹介するという企画。

本の内容について書くのはNGなのが潔くてよい。

純粋に装丁を楽しんだり、友人のお気に入りに眼を細めたりしている。

それを7日間続けて終了。

ちよっと期間が短い気もするが、美味しいものは多くいらない理論から言えば、そのぐらいが良いのだろう。

 

私は、表紙が印象的な本をまとめて紹介。

1日目 チャールズ・ブコウスキーの諸作(ブコウスキーの飲んだくれ、すけべ爺の写真が強烈)

2日目 リチャード・プローディガンの諸作(POPでありながら、ちょっと感傷的な写真)

3日目 ロシアとベトナムのポスター画集(ロシアン・アヴァンギャルドの赤が美しい)

4日目 色川武大「離婚」、「恐婚」(昭和によく見られた線描に水彩で色付けしたイラストが懐かしい)

5日目 米原万里の諸作(マトリョーシカや工芸品のイラストが、ロシア好きにはツボ)

6日目 「こけし時代」(沼田元氣さんのこけし愛に満ちた編集がたまらない)

 

残り1日。

最後は何を紹介しようか、今から迷っている次第。 

※自分のFacebookにて紹介しています。いずれ、このブログでアップしますね。

 

(店主YUZOO)

5月 8, 2020 店主のつぶやき | | コメント (0)

2020年5月 7日 (木)

木の香便り

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テレワークという慣れない仕事をするのも早や1か月が過ぎようとしている。

引篭り生活だから、当然運動量が激変しているのは、みな同じ。

ふと思うのは、通勤時間でそれなりに運動してたという事実。

携帯電話の万歩計を見ると、だいたい1日に1万歩を歩いているのだから、察して知るべし。

 

よほど意識しないと、家でストレッチや軽い運動をすることは無い。

テレワーク太りという言葉が囁かれ始めた昨今、一番簡単にできるのは散歩ではなかろうか。

通勤時と同じ時間に目を覚まして、近くの公園まで往復、河川の遊歩道を鳥の観察など、テーマを決めれば車では見過ごしていたものが眼に飛び込んでくる。

新たな発見がある。

 

毎日、同じ時間に公園内を歩いている老夫婦がいる。

ずっと家の中にいたら、息が詰まることもあるだろうが、お二人は公園内の花々に眼をやり、終始にこやかである。

テレワークにかぎらず、あのようにありたいと思う。

 

(店主YUZOO)

5月 7, 2020 店主のつぶやき | | コメント (0)

2020年5月 6日 (水)

木の香便り

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緊急事態宣言が収束したら、行ってみたいのが水族館。

オウムガイという奇怪な貝が泳ぐところを見たいのであります。

太古の時代から、ほとんど進化していないという姿を、ぜひ一目見たい。

進化しないというのは、この世に誕生した時点で、もう完璧な姿をしてるというわけです。

それゆえに氷河期やらジュラ紀やら、第二次世界大戦やらを生き抜いてこられた。

 

さてオウムガイがいる水族館で検索してみると、意外に展示しているところが少ない。

沼津港深海水族館、寺泊水族博物館、アクアマリンふくしまの三か所。

寺泊は一度訪れたことがあるのだが、残念ながら記憶がない。

まあ、逆に言えば、目にしたときの驚きが、新鮮そのものになると思いたい。

ネットで通じている人と初めて会うような感覚?……ちょっと、喩えがちがうね。 

 

 

6月になったら沼津に行こうと思い、今はネットでオウムガイを日々眺めている。

 

(店主YUZOO)

 

 

5月 6, 2020 店主のつぶやき | | コメント (0)

2020年5月 5日 (火)

木の香便り

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昨日、非常事態宣言の延長が決まったけれども、何と申して良いのやら。

5月末まで休業となると、さすがに死活問題ですな。

木の香は本当に再開できるのかと、不安な気持ちになります。

堪え難きを堪え、忍び難きを忍びと言われてもねえ。

 

非常事態宣言前から自主休業をしていたライブハウスは、どうなるんでしょうかね。

それも不安な気持ちにさせますな。

とは言っても、こちらは何もできないわけで、こんな絵を描いて気を紛らわしているわけです。

6月まで道のりは長いです。

まあ、気持ちが折れないように気をつけましょう。

 

(店主YUZOO)

5月 5, 2020 店主のつぶやき | | コメント (0)

2020年5月 4日 (月)

木の香便り

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ずっと部屋に引き籠っていると、体力が落ちていくものです。

これは人間の摂理なのでしょうな。

昨日、一か月ぶりにランニングをしますと、もう1キロを過ぎたら、息も絶え絶え。

ぜぇぜぇ言いながら、5キロを走り終えたんです。

もう足はブルブルと生まれたての子鹿のよう。

 

1か月前までは20キロは余裕で走っていたのにですよ。

たまったものじゃありません。

年齢的なものと、自分を甘やかしてはいけないですな。

ここは心を鬼にして、部屋でもできる運動をしましょう。

ラジオ体操でも腕立て伏せでも構いません。

 

本日、緊急事態宣言が1か月延長になりました。

このまま、6月を迎えますと、1億総子鹿化してしまいます。

運動ですな。運動。

ということで、今朝も人のいないうちにランニングしましたよ。

子鹿であることは変わりませんでしたけど。

 

おあとがよろしいようで。

 

(店主YUZOO)

5月 4, 2020 店主のつぶやき | | コメント (0)

2020年5月 1日 (金)

木の香便り

 

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ゴールデンウィーク中の営業は、閉店しています。

皆さま、ご自愛ください。

会える日が来るのを楽しみにしています。

 

(店主YUZOO)

5月 1, 2020 店主のつぶやき | | コメント (0)