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2019年10月18日 (金)

草臥れオヤジの疾走記〜山形まるごとマラソン(中)

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マラソン当日。

天気予報どおり、雨が降っている。

降水確率も60%と出ているから、今日は雨の中を走ることを覚悟しなければならない。

思い返すと、過去に出場した大会は、天気に恵まれるどころか、季節外れの暑さに見舞われるほどの好天ばかりで、類稀なる晴れ男の才能が備わっていると信じて疑わなかったが、本日をもってその神通力は消えたようである。

 

今回、一緒に走るのは山形出身の後輩S君。

 

ゴールデンウィークに久しぶりに集まった際、中年ならでは会話、健康診断の数値の悪さ、体力の衰え自慢に話が咲き、それ故にマラソンを始めたんだと私が懺悔をすると、S君も実は10年ほど前から、マラソン大会に出場していると言う。

 

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私からみれば、ベテランの域に達していると一瞬尊敬の眼差しで見つめたのだが、戦歴を訊くとたいしたことはない。

関門でのタイムオーバーで断念したこと数知れず。

ほとんどが制限時間ギリギリでゴールインしている、綱渡り的な記録しか持ち合わせていない。

山形まるごとマラソン出場も5回目となり、コースの特長を熟知しているものの、その経験を生かしきれていない強者である。

参加することに意義があるという言葉が、痛いほどよく似合う。

 

トイレ。ストレッチ。ウォーミングアップ。

イメージトレーニング。またトイレ。

スタート時間が近づくにつれ、否が応でも気持ちが高まってくる。

すると雨雲の切れ間から光が射し込んできた。雨は小雨に変わった。

晴れ男の才能が再び開花したのだろうか。

気温も15度とマラソン日和。

この好条件ならば、目標の2時間切りを狙わなくても、せめて謙虚に自己ベストを目指したい。

待ってろよ。心の故郷ヤマガタ。

 

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9時5分、合図とともに各ランナーが、一斉にスタート。

私のいる最後方のDゾーンは、スタート地点に辿り着くまで、老若男女が入り乱れ、芋を煮ているような混雑。

前のランナーの足を踏まぬように細心の注意を払っているうちに、2分ほどロスしてしまう。

 

しかし、そのことでは動揺しないのが、オヤジランナーの太々しいところで、箱根駅伝で謳われている「1秒を削りとれ」という熱い意気込みはない。

最大の目標は時間内に完走できるか、次に途中で歩くことなく走り通せたか、最後に自己ベストを更新できたかなのである。

初めから入賞にからむことないので、タイムロスが気になるわけもなく、あくまでもネットタイムを注視である。

 

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スタートから3キロぐらいまではランナーが多く、自分のペースで走れなかったが、徐々に団子状態がばらけ始めて、足の運びもリズミカルに、呼吸も乱れることはなくなった。

練習を含めて、今までで、一番調子が良い。

長年辛酸を舐め続けてきた人生だけに、どんな大ドンデン返しが待ち受けているのかと、一瞬不安になるほど。

この調子は本来の自分ではないと、何度も言い聞かせる。

 

まだレースは始まったばかり。

道半ばにも達していない。

 

人生に喩えるならば、青春真っ只中。

 

(店主YUZOO )

10月 18, 2019 店主のつぶやき |

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