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2019年6月26日 (水)

神様の試練と小粋な機長

 

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旅立ちの日、台風の到来かと思うくらいの大雨で、強風が吹き荒れている。

案の定、フライトは1時間遅れ、この買付旅の行く末を不吉に諳ずるかのようである。

私の日頃の堕落した生活ゆえに、神様が気を引き締めてロシアに行きなさいと、このような試練を与えているのだろうか。

 

飛行機が乱気流のなかを進むときの揺れは、線路のないジェットコースターに乗っているようで、生きた心地がしない。

普段ならば寝付きの良い私は、飛び立って15分もすれば赤子のように熟睡モードに入るのだが、日本を離れるまでの小1時間、嫌な汗をかきながら、じっと座席で耐えるしかなかった。

神様の与える試練は、時には過酷である。

 

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それでもモスクワには15分程度の遅れで到着。

到着後、機長からのアナウンスがはいるのだが、日本語、英語、ロシア語の三ヶ国の言葉を流暢に話すパイロットを初めて聞いた。

しかもジェットストリームの城達也のようなシルキーボイスで、乗客への優しさに溢れたアナウンスである。

きっとこの成田ーモスクワ線に精通したベテランだと思うが、ロシア人にとっては長旅の疲れを自国の言葉で癒してくれるのは、この上ない喜びだろう。

小粋な計らいである。

 

機長の名前は渡辺さん。

もしモスクワへ旅することがあったら、機長のアナウンスに耳を傾けていただきたい。

渡辺機長ならば、ちょっとした幸せを感じることができます。

 

入国手続き、モスクワ中心部への移動、ホテルのチェックイン、携帯電話での切替、両替などを済ますと、日本を離れてから14時間も経っていることに気がつく。

明日への活力をたくわえるために、夕食と相成る。

 

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今晩は羊のあばら肉をローストしたもの。

これのみである。

買付人は腹を満たしてはいけない。

モノに対する勘が鈍るし、散財の原因となる。

 

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早々に夕食を済ませて、スーパーマーケットへ。

カートと籠が一体化していることに驚くかもしれないが、この店の流儀である。

「きのこの山」の類似品、ロシアの銘菓「アリョンカ」の爆売りコーナー、ケフィアで埋め尽くされた棚。

ロシアに着いたのだなと、しみじみと実感。

 

(店主YUZOO 

 

6月 26, 2019 海外仕入れ | | コメント (0)