悠久なるロシアの大地が呼んでいる
いよいよ今日からロシアに旅立つ。
周知の通り、マトリョーシカや民芸品の買付にいくのだが、今回はいつもとは少しばかり意気込みがちがう。
今まで敬遠してきたものも積極的に買い付けてみようと、黒毛和牛のように鼻息も荒く、まったく新しい旅程を組んでみた。
名前の知らないマトリョーシカ作家。隠れた工芸品、忘れられた逸品。
これら新しいものに出会うべく、モスクワに留まらず、あの町この町へと、風の吹くまま気の向くまま、悠久なるロシアの大地を駆け抜けようと思う次第である。
こんなにも熱い気持ちになるのは、お客様の喜ぶ顔が見たいからというのを理由にするのは、ちょっと気障だろうか。
何せ、7月末に恒例の阪急うめだ本店で開催される「マトリョーシカ祭2019」が控えている。
年に一度のマトリョーシカの祭典。
柳宗悦のように民藝に目が肥えた、納得したものにしか財布の紐を緩めない関西のお客様に、これは初めてお目にかかるわいと、目を細くさせて言わせたい。
その一途な思いが、気障な台詞を吐かせるのである。
一途な思いは、儚い恋愛に似ている。
思い詰めたら盲目である。
というわけで、遠くモスクワの空へと旅立ちます。
あゝ、何度目のフライトになるのだろう。
(店主YUZOO )
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