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2018年1月14日 (日)

第17回 耳に良く効く処方箋




ジョニー・オーティス・ショウ『同』(キャピトル)


R&Bのゴッドファーザーと謳われたジョニー・オーティス。
バンドリーダーであり、ミュージシャンであり、作曲家であり、そして自らナイト・クラブを経営し、日夜ご機嫌なR&Bやロックンロールで観客を熱狂の渦に巻き込んだ顔役として、才能も発揮し一時代を築いた男。
ジャケットからも判るように、大所帯のバンドを率いて、様々な出し物で観客を魅了したのだろう。
才能に溢れた人というのは、どこの世界にもいるものである。


このアルバムは、ロックンロールが世界を席巻した1958年に発表。
元々はジョニー・オーティス・ショウのライヴを、鮮度そのままに録音しようと企画されたが、観客の熱狂ぶりが尋常過ぎて、取り止めに。同じパッケージを、観客無しで録り直したらしい。
そのような逸話が残されているぐらい、ジョニー・オーティス・ショウは人気があったのだろう。


「紳士、淑女の皆さま。オルフェウム劇場がお届けします、ジョニー・オーティス・ショウ。衝撃のロックンロール・エンターテイメント!さあ、登場です!キング・オブ・ロックンロール、ジョニー・オーティス!」のMCで幕が開ける。
このMCで一挙に時空を超えてロックンロールとR&Bが華やかし時代へと、タイムスリップである。





まずはジョニー・オーティス御大が歌う「Shake it,lucy baby 」。
その後に続けて、ふくよかさん3人組コーラス、スリー・トンズ・オブ・ジョイの軽快なナンバー「In the dark 」、「Loop de loop 」でヒートアップ。


そして伊達男メル・ウィリアムズ「Lonely river 」がゆったりとバラードを聴かして、オバサマ方のハートを鷲掴み。
吉本新喜劇のようにステージを熟知していても、この鉄板進行に何人もの観客が、ジョニー・オーティスの策略に堕ちていく。
そんな王道ステージが、このCDでは再現されている。


映画『アメリカン・グラフティー』が青春だった貴兄には必聴盤である。
枕は悦びで濡れるだろう。股間も久々に応答してくれるだろう。昔の彼女から電話がかかってくるだろう。


ご機嫌な音楽とは何かと問われれば、このアルバムの中に答えがあると断言できる。
武士ではないが、二言はない。

(店主YUZOO)

1月 14, 2018 店主のつぶやきCDレビュー |

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