« いざ出陣‼︎マツザカヤ名古屋店顛末記② | トップページ | いざ出陣‼︎マツザカヤ名古屋店顛末記④ »

2017年12月22日 (金)

いざ出陣‼︎マツザカヤ名古屋店顛末記③





昨晩、名古屋の夜はシャチホコが空を飛んでいた。
街路樹には光の実がたわわに実っていた。
恋人達の季節、到来である。

マトリョーシカを買い求めるお客様も、大切な人に、可愛い我が子に、プレゼントするために真剣な眼差しで見つめては迷われている。
私はこの迷っている姿を見るのが好きである。
ロシアに買付に行く身としては、作家や工房を巡り、こちらも迷い悩みながらセレクトして、日本に持ち帰ったのである。
お客様にも真摯に迷われた末に、お気に入りのマトリョーシカを選んでもらった方が、自分の買付した時の気持ちが伝わったようで、初夢に富士鷹茄子が現れたように嬉しく感じてしまう。




昨日もお志乃の説明を聞きながら、いろいろと悩まれた末に、イリーナ・ガモアさんのマトリョーシカを買っていかれたお客様がおられた。
お志乃との会話を愉しみながら、マトリョーシカを見つめる表情は和らいで嬉々としている。
その時の横顔は美しいと思う。
人生、眉間に縦ジワがよるような悩みが多いなか、たまに目尻が下がるような悩みがあっても良いではないか。





オルガン広場に射し込む冬の陽射しに微睡み、私は定年を迎えた草臥れたオヤジのように、その光景を目を細めて見つめ、意味なく微笑む。
ブランコに乗って「ゴンドラの唄」でも歌いたくなる。
黒澤明の『生きる』の名場面である。

12月 22, 2017 店主のつぶやき展示会情報 |

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: いざ出陣‼︎マツザカヤ名古屋店顛末記③:

コメント

コメントを書く