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2017年12月14日 (木)

第3回 耳に良く効く処方箋






アルバート・アイラー『イン・グリニッジ・ヴィレッジ』(インパルス)

前回、ルイ・アームストロングの紙ジャケット・アルバムをリサイクルショップでゲットしたと紹介したが、同じくゲットしたのが、このアルバート・アイラー。
ジョン・コルトレーンと同じレコード会社に所属していて、その精神性の継承者として注目されていたアルバート・アイラーだけに、このサイケデリックなジャケットと相まって、大きな期待を寄せる。
何せ、アルバート・アイラーを初めて聴くのである。


まずウィスキーのロックを用意。
この手のジャズは、ビールやハイボールのようなパンチの無い酒では、耳にガツンとはいってこないのである。
1曲目の題名「For John Coltrane 」。
敬愛する師に捧げる曲である。


手法はフリージャズか。
なんか楽屋裏でピッチ合わせをしているような音。
がちゃがちゃとした音の洪水が理解できない。
口元までグラスがいくが、酒がすすまない。


2曲目も同じ。
3曲目はマーチのリズムに耳を惹くが、やはりサックスのフレーズ垂れ流しに、耳が閉じていく。
精神性を重んじる時代。
このアルバムが発表された前年に、尊師ジョン・コルトレーンも『アセンション』という精神性の高い解読不能な作品を発表していたが、そういう時代だったのだろう。


こういうジャズを聴くなら、インド音楽の方が精神が昂まり覚醒すると考えるのは、私だけだろうか。
だいたい自分の人生に精神性を求めたことが、一度もない凡庸な人間である。
理解するだけの土壌がない。


ジャケット・デザインは良いのにと、繁々と見てみる。
気がついたら、グラスの氷が溶けて水割りになっている。とりあえず飲み干した。

12月 14, 2017 店主のつぶやきCDレビュー |

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