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2017年8月 6日 (日)

第5話 阪急うめだ細腕繁盛記





決戦の土曜日。
天気予報では台風が直撃するという噂もあったのだが、日頃の品行方正な生活をしっかりと雷神様は見ているのか、大阪に立ち寄るのは止めとこうと、じっと南方の海に鎮座しておられる。
品行方正な生活を過ごしているのは、もちろん私ではない。
たぶん番頭のお志乃か、デザイナーのお澄に対して、その謙虚な生活態度に感心しての雷神様の粋な計らい。
私に憑いている神様は、酒呑童子か貧乏神の二人しかいないのは、嫌というほど感じている。
しかも大阪に来てから酒呑童子が、私の胃袋に鎮座し続けている。




今日は淀川で花火大会が開催されるとあって、客足も良く、幸先の良いスタートを迎えられた。私の星座の乙女座も、新しいことにチャレンジすることは吉と出ている。
開店の音楽「🎵スミレの花〜、咲く頃ぉ〜」が終わると同時に、木の香にもお客様が来られる。

「木の香さんが大阪に来ると聞いて、もう休みが待ち遠しくて、待ち遠しくて、仕方なかったわぁ」
「木の香が来るんと知ってから、今日まで、よう眠れませんでしたわぁ」
などと、うら若き乙女に言われると、たとえリップサービスであっても、おだてられて木に登る豚のような気分になるのは、古今東西男ならば同じ道理。それに関西弁の柔らかな響きが、余計に木登り豚の気分にしてくれる。
この乙女の言葉を聞きたいがために、草臥れたオヤジがロシア買付に行く原動力になっている事実を、ここでお伝えしておきたい。




そして昨晩のこと、この木の香への思いに応えるために何をすれば良いだろうと、お志乃とお澄と打ち合わせした。
木の香は、北の某国とは違い独裁政治ではない。あくまでも協議して決定する民主主義を貫いているのは、周知の事実。
その結果、多めに刷ったポスターをプレゼントすることになった。
このプレゼントは好評で、お買い上げの際お客様に「ポスターはいかがでしょうか?」と訊くと、異口同音に「部屋に飾りたいので、・・・ください‼︎」と満面の笑みを向けてくださる。




これはデザイナー冥利に尽きるようで、お澄も、自分の作品がこれほどまでに喜ばれるとは予想外だったらしく、終始笑顔を絶やさない。
ちなみにポスターはだいぶ配ってしまい、残り少なくなっている。
ご希望のお客様は、お買い上げの際に、大阪人らしくモジモジとはにかむことなく、
「ポスターくれると聞いたんやけど、まだあるん?」と気兼ねなく訊いてください。
合言葉は「🎵スミレの花〜、咲く頃ぉ〜」です(笑)

(つづく)




8月 6, 2017 展示会情報, 店主のつぶやき |

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