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2016年3月 8日 (火)

今日は国際婦人の日

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今日、38日は『国際婦人の日』。

ロシアでは祭日となり、女性に感謝する日となっている。

感謝する相手は恋人にかぎらず、母親、お婆ちゃん、

働く女性などすべての女性が対象で花束を贈るのが、

慣例となっている。

古いソビエト時代の絵ハガキを見ても、

チェブラーシカが花束を抱えているものがあったり、

雌鶏のまわりにヒヨコが集まっているのがあったり、

女性に対する敬愛に満ちたものが多い。

 

この『国際婦人の日』は、

アメリカで起こった婦人参政権の抗議デモ、

ロシアでは帝政ロシアが倒されるきっかけとなった

二月革命に端を発しているという。

それだけに当初は革命を祝う色が濃かったが、

時が経つにつれて赤い色から華やかな色へと変化して、

現在のような花束を贈るスタイルに定着したようである。

 

日本では女性に花束を贈る習慣がないので、

もしこの祭日が近づいたならば、

日本男児の唇が青ざめて喧々諤々となるのを想像できるが、

ロシア男児は、この日でなくても気軽に花を贈るので、

緊張した面持ちで花屋の店先に佇むことはない。

うらやましいかぎりである。

 

ただロシア男児が花屋の前で佇む理由があるとすれば、

それは財布の中身であろう。3月初めのロシアは零下で、

早春の足音は聞こえず、鮮やかな花々が咲き乱れる季節は、

だいぶ先のことである。

近隣諸国から輸入された、

文字通り高嶺の花しか店先に並んではいない。

その凛とした花々と薄い財布を交互に見つめながら、

どれを買えば安っぽく見られず、

相手に喜んでもらえるのだろうと苦心している。

さらにプレゼントまで買うとなると…。

 

本日、ロシアの花屋の前には、

ドストエフスキーのような風貌の男児たちが、

一輪の花を巡って、どうやって

真実の愛を伝えようかと苦悩しているはずである。

 

 

(店主YUZO)

3月 8, 2016 店主のつぶやき |

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