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2016年3月15日 (火)

TOKYO FMで木の香が紹介されています

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TOKYO FMの朝の番組、

住吉美紀さんの「Blue Ocean」のコーナー「銀座美人」で

月曜日から金曜にわたって、

木の香の魅力を紹介してもらってます。

時間にしては9:45~9:50ぐらい。

ぜひ朝の仕事始めに聞いてはいかがでしょうか。

 

番組の内容としては、

ロシアの魅力やマトリョーシカのことなど

いろいろと聞いていただき、

なかなか奥深い内容になったと自負しています。

ただ私の鼻声が公共電波に流れるのは

恥ずかしい限りなのですが。

住吉美紀さんは和服姿が似合う美しい方でした!

下記が番組のホームページです。

http://www.tfm.co.jp/bo/index.php?catid=1091

(店主YUZOO)

3月 15, 2016 店主のつぶやき | | コメント (0)

買付おやぢはセミョーノフをめざす(10)

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ユーリーさんは小笠原以外にも、沖縄、アメリカ西海岸、

地中海を巡り、海中遊泳を楽しんでいるようで、

その時々の思い出の写真を見せてくれた。

各国の友人と並んで笑顔で写るユーリーさんがいて、

親交の篤さがしのばれ、自ら遊びに訪れたというより、

親善大使で呼ばれたという雰囲気さえ漂っている。

 

 

「(第6の耳が聞いた感じでは…)また小笠原に行きたいね。サンゴ礁も魚の群れも色鮮やかで何時間見ても飽きないよ。それに太平洋に沈む夕陽の美しさといったら!あれこそ、地上の楽園。至福の時というものだ」と言って目を細めた。

 

 

小笠原に行くには東京の日の出桟橋を出航して、

丸一日以上かかる。

それに毎日運航されているわけではない。

休暇をとってロシアから行くとなると、

小笠原に着くのに3日以上、滞在日を考慮すると、

最低2週間程度は必要となる。

 

ましてヴィザやバウチャーを申請しに、

片田舎のグジェリからモスクワに

何度か行く労力を考えるとなると、

よほどの情熱がなければ、小笠原に行こうとは思わない。

小笠原は地図上に存在するだけの

幻の島々と思ったほうが、諦めがつくというものである。

それに海のないグジェリで、どうやって

スキューバーダイビングの技術をマスターしたのだろう。

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そこには海で囲まれた国に住む人間にはわからない、

ロシア人特有の意志の強固さと、

海に対する計り知れない憧れがあるのではないか。

以前にコブロフさん夫妻が日本に来たときに、

葛西臨海公園から見える海やマグロが泳ぐ水族館に

歓喜の声を上げる姿が印象に残っているし、

ロシアの歴史も外洋に出るための

都市や港の建設が中心だったといえなくもない。

サンクトペテルブルグしかり、ウラジオストックしかり。

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「小笠原ねぇ」ふと呟いてみた。

ふだんは気にも留めなかった場所に楽園があるといわれても、

日常に追われて目前にあるものしか

見えなくなっている私には、

ある種の気恥ずかしさと一抹の淋しさに包まれた。

まだ目にしたことのない光景に対して

憧憬を抱かなくなっている自分に対してである。

 

自分の陶芸作品を自慢するより、

小笠原の自然を熱く語るユーリーさんに嫉妬してしまった。

 

コブロフさんは

小笠原が東京都内という事実を信じられない様子で、

東京の面積はどれだけあるのだと訊いてくる。

どう説明してよいのかわからない私は、

船で行けるところすべてが東京だと答えていた。

 

 

※写真の猫は本文とは関係ありませんが、

 ロシアで出会った心優しき猫たちです。

 

(店主YUZO)

 

3月 15, 2016 海外仕入れ | | コメント (0)

2016年3月11日 (金)

買付おやぢはセミョーノフをめざす(9)

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「せっかくだから俺の工房を見に来ないか」

とユーリーさんが言いだした。

こういうお誘いの場合、飲み会の鉄則同様に、

迷った時は行くが基本なので、

肩を組むようにして先を歩く

ユーリーさんとコブロフさんの後を、

日本人の二人がついていく。

 

工房は二階建てバスのような巨大な窯が

いくつも並ぶ先にあり、

近未来都市に迷い込んだ気分になる。

ユーリーさんの工房は、本人には悪いけれども、

想像では、ウォッカの瓶が転がり、

壁や机は塗料で黒ずんでいる光景だったのだが、

きれいに整理されていて、

一人暮らしの女子大生の部屋のよう。

(入ったことはないけれども)

 

水着姿の女優のポスターが大きく貼られ、

艶めかしい目線でこちらを見ているのが、

少し気になる程度で、ユーリーさんの人気作品、

チェブラーシカやムーミン一家が愛らしく机にならんでいる。

 

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「オガサワラヲシッテイマスカ?」

 

ユーリーさんが笑顔で訊いてきた。

オガサワラ?

私が知っているかぎり、ロシア雑貨を扱っている店で、

そんな名前はないし、知合いもいない。

思い浮かんだのは、日本ハム、巨人、

中日で活躍した左の強打者だけである。

 

もちろん私は知っているけれども、

小笠原選手は私のことなど知っているわけがない。

グジェリの名工ともなると、

日本のプロ野球事情にも精通しているのか。

広いロシア、様々なことに興味を持つ人いるものだと、

ひとり納得。

 

ただ残念なことに、野球というロシア語がわからない。

私はバットを振る真似をして「オガサワラ?」

とユーリーさんに返してみた。

ユーリーさんは怪訝そうに首を振り、

軽やかに両手を上下に振ってみせる。

 

私の真似が下手だから通じないのだと思い、

小笠原選手のようにフルスイングして、

遥かか彼方にあるライトスタンドを眺めてみた。

しかしユーリーさんは同じく首を振り、両手で上下に振る。

もう一度バット。首を振って手を上下。またまたバット。

首振り、手の上下。

 

そんな若手漫才師風のやりとりを星の数ほどした末に、

ユーリーさんはふと思いついたのか、

女優のポスターの下に置いてあった地図を手に取った。

その地図には小笠原諸島が載っていた。ということは、

ユーリーさんの手の上下は足ヒレをイメージしていて、

スキューバーダイビングを表現していたのだ。

 

二人ともゼスチャーゲーム失格である。

 

(店主YUZOO)

 

 

3月 11, 2016 海外仕入れ | | コメント (3)

2016年3月 8日 (火)

今日は国際婦人の日

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今日、38日は『国際婦人の日』。

ロシアでは祭日となり、女性に感謝する日となっている。

感謝する相手は恋人にかぎらず、母親、お婆ちゃん、

働く女性などすべての女性が対象で花束を贈るのが、

慣例となっている。

古いソビエト時代の絵ハガキを見ても、

チェブラーシカが花束を抱えているものがあったり、

雌鶏のまわりにヒヨコが集まっているのがあったり、

女性に対する敬愛に満ちたものが多い。

 

この『国際婦人の日』は、

アメリカで起こった婦人参政権の抗議デモ、

ロシアでは帝政ロシアが倒されるきっかけとなった

二月革命に端を発しているという。

それだけに当初は革命を祝う色が濃かったが、

時が経つにつれて赤い色から華やかな色へと変化して、

現在のような花束を贈るスタイルに定着したようである。

 

日本では女性に花束を贈る習慣がないので、

もしこの祭日が近づいたならば、

日本男児の唇が青ざめて喧々諤々となるのを想像できるが、

ロシア男児は、この日でなくても気軽に花を贈るので、

緊張した面持ちで花屋の店先に佇むことはない。

うらやましいかぎりである。

 

ただロシア男児が花屋の前で佇む理由があるとすれば、

それは財布の中身であろう。3月初めのロシアは零下で、

早春の足音は聞こえず、鮮やかな花々が咲き乱れる季節は、

だいぶ先のことである。

近隣諸国から輸入された、

文字通り高嶺の花しか店先に並んではいない。

その凛とした花々と薄い財布を交互に見つめながら、

どれを買えば安っぽく見られず、

相手に喜んでもらえるのだろうと苦心している。

さらにプレゼントまで買うとなると…。

 

本日、ロシアの花屋の前には、

ドストエフスキーのような風貌の男児たちが、

一輪の花を巡って、どうやって

真実の愛を伝えようかと苦悩しているはずである。

 

 

(店主YUZO)

3月 8, 2016 店主のつぶやき | | コメント (0)