« カラシニコフの死 | トップページ | 純情こけし東北めぐり旅(2) »

2014年1月 9日 (木)

純情こけし東北めぐり旅(1)

Dsc_0210  

早いもので21世紀になって、

すでに14年の年月が流れている。

 

ついこの間、

蛇の年賀状の図案で頭を悩ましていたと思ったら、

もう馬について考えなければならない。

この調子だと一年中、

干支について思いを巡らしていないと、

正月の挨拶さえ覚束なくなるにちがいない。

困ったものである。

 

「木の香」で恒例の新春行事である、

東北こけし展の打ち合わせに、

山形、宮城、福島をまわったのは、いつだっただろうと

手帳を見返したら、

もう3か月前の出来事になっている。

  

その旅の途中で私は、

こけしの工人さんの人柄や作業場の雰囲気を紹介して、

少しでも東北の生活を身近に感じてもらいたいと

強く心に抱いていたのに、この体たらく。

  

穴があったら入りたい心境だが、

寝正月にゆえに身体を動かすのも一苦労。

炬燵を終の棲家と、開き直る以外、術はないのである。

  

10月初旬、稲刈りが終わり、稲穂が束ねられ、

東北の山々は広葉樹が色づき始めた頃である。

鮮やかな赤や黄色の葉は、遠く山頂付近に見えている。

  

実を言うと、こけし工人さんの工房やお店を巡るのは、

私自身は初めてで、期待で胸が躍る反面、

商売っ気が出てしまい空回りするのではないか

という不安もあった。

  

伝統こけしについては、

マトリョーシカほどの知識は持ち合わせていない。

  

目の前に一体のこけしを差し出されても、

それが東北こけし11系統のどれに属するのかさえ、

判断がつきかねるのである。

  

職人気質の工人さんに

「そんなことも判らないで、よくこけしを取り扱いたいと言えるものだね」

と言われても、何ひとつ言い返すことができない。

好きな蜂蜜を食べているうちに

壺から頭が抜けなくなった熊と同じである。

  Dsc_0218

同行するのはこの「東北こけし展」に

1回から主催と運営をしているスタッフのayumiさん。

彼女が培ってきた人間関係を、

ただひとつ拠り所として、

この旅を巡らなければならないのである。

  

仙台から鳴子温泉へ。鳴子町では、

こけしの大きなオブジェがお出迎え。

その後、駅前の小さな通りを過ぎる間も、

様々なこけしのオブジェを目にし、否が応でも、

こけしの国に入国した気分になる。

  Imag1788

鳴子では柿澤是伸さんに会う予定。

ayumi さんの話によると、

柿澤さんは無口だが、こけし制作には

湯水のごとくアイデアが頭に浮かんでくるような人。

いわゆる天才肌の人らしい。

  

私の周りは、類は友を呼ぶという格言どおりで、

日々の生活に追われ、夢も希望もなく、

心の安らぎと称して酒を飲みだすと、

堰をきったかのように饒舌になる人ばかり。

私を含めて、天才肌には程遠い。

  

果たして天才と俗物で会話が成り立つのだろうか。

  

(店主YUZOO)

1月 9, 2014 国内仕入れ |

コメント

コメントを書く