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2013年10月28日 (月)

チェブラーシカよ!立ち上がれ!

T 

今回もチェブラーシカの話。

Tシャツの絵柄についてあれこれと話す次第である。

ロシアのTシャツは遊び心が旺盛なものが多く、

自国の愛すべきキャラクターが様々な扱いを受けていて、

またそれを見て笑って受け流すだけの度量に満ちている。

 

代表的なところではチェ・ブラーシカ。

伝説の革命家、チェ・ゲバラとの融合で、

甘えん坊なはずのチェブラーシカの風貌が、

「ぼくだって、やる時はやるよ」と

宣言しているようで微笑ましい。

 

このバージョンはほかにも、マシンガンを抱えた

キリリとした目付きのものもあって、

個人的にはそちらのほうが好み。

当然ながらマシンガンはカラシニコフである。

   

T2   

 

次はロシア的プロパガンダ・ポスターの

流れを汲んだもの。

ウォッカに溺れるゲーナを必死で止めている

チェブラーシカが健気で、

服の裾をひっぱる姿は三歳児のようで、心を打たれる。

 

ロシア語は「ウォッカを甘く見てはいけない」、

「ウォッカでへべれけにならない」

というような内容が書かれている。

 

最近、少しロシア語をかじっている者としては、

С Водкойという表現の凄まじさが、

ロシアのアルコール事情を如実に表しているようで、

背筋が裏寒くなる。

 

その部分を直訳すれば

「ウォッカと一緒に」とか「ウォッカとともに」。

まるでウォッカを伴侶として

墓場まで道連れにしていく姿を暗喩しているよう。

 

日本の「お酒は二十歳を過ぎてから」

なんて生易しさは微塵もない。

 

もっとも最近のロシアのアルコール事情は、

若者を中心にウォッカ離れが進んでいて、

普段はビールかワイン、

もしくはアルコールをまったく口にしない。

 

ウォッカが登場するのは、パーティでの

乾杯のときだけというのが主流になりつつあるようだ。

Tdsc_0235 

最後に紹介するTシャツは、

木の香では販売できないというよりも、

街中を着て歩くには相当な覚悟を要するもの。

 

ミッキーマウスやスポンジボブを

袋叩きにするチェブラーシカ一派。

ロシア語で高らかに「ロシアの愛国者たち」と告げている。

 

この邪悪な目付きのチェブラーシカを見よ。

もう電話ボックス内で、

ひとり独楽をまわしている気の弱さなど

欠片もないのである。 

 

アメリカのキャラクターどもがロシア国内を、

大手を振って歩いているのを、もう黙ってはいられない!

その怒りは極限を超えて狂気に満ちており、

奴らがロシアから出ていくまでは

戦い続けてやると言わんばかりである。

 

ゲーナ然り。シャパクリャクも然り。

T3

そしてTシャツの裏側には

「われわれは自国の英雄たちを知らなければならない」

と警告している。

 

その言葉にはソビエト時代は良質なアニメや映画を

量産していたロシア文化が、ソビエト崩壊とともに、

アメリカのビジネス戦略によって、無残にも衰退し、

どこもかしこもディズニーばかり

という現況を嘆いての声のようにもきこえる。

 

実際に子供向けの商品は、文具、絵本、ぬいぐるみ、

食器などは、ディズニーで溢れかえっている。

 

ただ、だからといって、このTシャツを着たら、

ディズニー好きはもちろんのこと、

心優しきチェブラーシカ・ファンにまで

総スカンを浴びるのは間違いない。

 

場合によっては、私がこの絵柄の

ドナルドダックにされること請け合いである

 

やれやれ。

 

(店主YUZOO)

10月 28, 2013 店主のつぶやき |

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