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2013年10月31日 (木)

中央区にマトリョーシカの花が咲く?

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銀座界隈をそぞろ歩いた人は気がついたかと思うが、

現在『中央区観光商業まつり』が開催されている。

何気なく街頭を見上げると、そのポスターのモチーフが

マトリョーシカになっているのに気が付くはず。

 

もちろん「木の香」が銀座に出店したことを

中央区が祝ってくれているわけではないのだが、

このポスターを見るたびに、腰に手をあてて立ち止り、

満面の笑みを浮かべひとりニヤニヤしている。

傍を通る人が私を見たら、

どこかに心を置き去りにしたオヤジのようで

かかわりたくない人物に感じるだろうなと

自分でも思うのだが、やめられない。

 

  

私の性根はプラス思考ではないが、楽天家である。

しかも学習能力が著しく欠けている。

だから毎日笑うことができるのだ。

たぶん。

  

さてマトリョーシカを採用してくれたお礼とは言わないが、

『中央区観光商業まつり』のHPは下記に。

お買い上げ金額に応じて籤引きがあったり、

観光写真コンクールなどが催されているらしい。

 

http://www.city.chuo.lg.jp/event/matsuri/kankousyougyoumaturi/

 

というわけで残念ながら、今回は深いイイ話はない。

もっとも、いつ深いイイ話をしたと問われたら、

「ご自由にお使いください」とかかれたケチャップが

蕎麦屋に置いてあるのを見つけた時のように

言葉に窮するのだが。

 

(店主YUZOO)

10月 31, 2013 店主のつぶやき | | コメント (0)

2013年10月28日 (月)

チェブラーシカよ!立ち上がれ!

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今回もチェブラーシカの話。

Tシャツの絵柄についてあれこれと話す次第である。

ロシアのTシャツは遊び心が旺盛なものが多く、

自国の愛すべきキャラクターが様々な扱いを受けていて、

またそれを見て笑って受け流すだけの度量に満ちている。

 

代表的なところではチェ・ブラーシカ。

伝説の革命家、チェ・ゲバラとの融合で、

甘えん坊なはずのチェブラーシカの風貌が、

「ぼくだって、やる時はやるよ」と

宣言しているようで微笑ましい。

 

このバージョンはほかにも、マシンガンを抱えた

キリリとした目付きのものもあって、

個人的にはそちらのほうが好み。

当然ながらマシンガンはカラシニコフである。

   

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次はロシア的プロパガンダ・ポスターの

流れを汲んだもの。

ウォッカに溺れるゲーナを必死で止めている

チェブラーシカが健気で、

服の裾をひっぱる姿は三歳児のようで、心を打たれる。

 

ロシア語は「ウォッカを甘く見てはいけない」、

「ウォッカでへべれけにならない」

というような内容が書かれている。

 

最近、少しロシア語をかじっている者としては、

С Водкойという表現の凄まじさが、

ロシアのアルコール事情を如実に表しているようで、

背筋が裏寒くなる。

 

その部分を直訳すれば

「ウォッカと一緒に」とか「ウォッカとともに」。

まるでウォッカを伴侶として

墓場まで道連れにしていく姿を暗喩しているよう。

 

日本の「お酒は二十歳を過ぎてから」

なんて生易しさは微塵もない。

 

もっとも最近のロシアのアルコール事情は、

若者を中心にウォッカ離れが進んでいて、

普段はビールかワイン、

もしくはアルコールをまったく口にしない。

 

ウォッカが登場するのは、パーティでの

乾杯のときだけというのが主流になりつつあるようだ。

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最後に紹介するTシャツは、

木の香では販売できないというよりも、

街中を着て歩くには相当な覚悟を要するもの。

 

ミッキーマウスやスポンジボブを

袋叩きにするチェブラーシカ一派。

ロシア語で高らかに「ロシアの愛国者たち」と告げている。

 

この邪悪な目付きのチェブラーシカを見よ。

もう電話ボックス内で、

ひとり独楽をまわしている気の弱さなど

欠片もないのである。 

 

アメリカのキャラクターどもがロシア国内を、

大手を振って歩いているのを、もう黙ってはいられない!

その怒りは極限を超えて狂気に満ちており、

奴らがロシアから出ていくまでは

戦い続けてやると言わんばかりである。

 

ゲーナ然り。シャパクリャクも然り。

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そしてTシャツの裏側には

「われわれは自国の英雄たちを知らなければならない」

と警告している。

 

その言葉にはソビエト時代は良質なアニメや映画を

量産していたロシア文化が、ソビエト崩壊とともに、

アメリカのビジネス戦略によって、無残にも衰退し、

どこもかしこもディズニーばかり

という現況を嘆いての声のようにもきこえる。

 

実際に子供向けの商品は、文具、絵本、ぬいぐるみ、

食器などは、ディズニーで溢れかえっている。

 

ただ、だからといって、このTシャツを着たら、

ディズニー好きはもちろんのこと、

心優しきチェブラーシカ・ファンにまで

総スカンを浴びるのは間違いない。

 

場合によっては、私がこの絵柄の

ドナルドダックにされること請け合いである

 

やれやれ。

 

(店主YUZOO)

10月 28, 2013 店主のつぶやき | | コメント (0)

2013年10月15日 (火)

チェブラーシカにおける種の分類について

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先回に引き続いてチェブラーシカ・コレクションの話。

 

チェブラーシカが

ロシアの国民的人気キャラクターなのは、

古今東西の誰もが認めるところ。

それゆえにソビエト時代、ポストカードやバッチなど

デザインに使われることが多かった。

 

また国内での著作権については無いに等しかったのか、

この時代には様々な

チェブラーシカがつくられていたようだ。

それが顕著に表れているのが、バッチの類。

 

上の写真のオレンジ色のチェブラーシカは

私の一番のお気に入りだが、

眠たげな瞳とボサボサの頭は、

映画の第一話の雰囲気をよくとらえているものの、

耳が象のようで、さらにヘンな生き物として

進化を遂げているのがわかる。

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次の三つのバッチも然り。

それぞれ独自の成長を遂げていて、

足が短く胴が伸びたり、

眉間に仏陀のような有難いホクロがあったりと、

チェブラーシカが単体生物ではなく、

かなりの数の亜種が存在することがわかる。

どれも希少種には間違いないのだが。

 

 

古物が好き、どこかヘンテコなものに魅せられるのが

心情の私にとっては、

まるでチェブラーシカの似顔絵コンクールと化した、

これらのものを見つけると、

ついつい自分へのご褒美と称して

買い求めてしまうのである。

 

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それを思うと3枚目の写真の面白くないことよ。

日本のご当地チェブ・ストラップのように

可愛さばかり強調されて、

制作側のチェブラーシカへの思いが伝わってこない。

 

ロシアならではの大らかさが消え、

欧米的な売れ筋こそが美徳という

価値観に毒されているようで、誠に残念である。

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相棒のゲーナも、心がバイカル湖のように広く、

誰にでも優しい性格が、この頃のバッチからは

感じられると言い切ったところで、

あながち的外れではないと思うのだが。

  

私だけか。

 

(店主YUZOO)

10月 15, 2013 店主のつぶやき | | コメント (0)

2013年10月11日 (金)

木の香店主の秘かな愉しみ

  

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ロシア買付をしているがゆえ、

「自身のマトリョーシカ・コレクションは、

お店よりも凄いのでしょうね」と

憧れの眼差しでお客様に訊かれることがある。

 

だが実際のところ私のコレクションは20個にも満たない。

ほとんどが作家さんからのプレゼントか、

発送中に破損したものばかりである。

 

なにゆえ?

貴重な作家ものや新しいデザインのものに、

いち早く手を付けることに後ろめたさを感じるからである。

 

証券会社の社員が優良株を買い占めるようなもの、

銭湯の店主が一番風呂を愉しむようなこと

と同じに思えるからである。

 

それゆえ自分のためには一切求めず、旅の記念は何も残さず、

という断捨離的な生活を営んでいるかというと、

そこまで高貴な志は持ち合わせていない。

 

ソビエト時代の古い絵はがきや絵本、

図録などを、合間をみては買い漁っている。

とくにチェブラーシカ関連のものは、

時を経ることに増えている。

 

上記の写真は、そのコレクションの一部。

この絵はがきには、ちょっとしたエピソードがある。

ガラクタ市で、

ロシア的ふくよかなお婆ちゃんから買い求めたのが、

コレクションの始まり。

以降、このガラクタ市で、

そのお婆ちゃんに会うたびに買うようにしている。

 

というより、年に1,2回しか訪れない私のために、

チェブものを集めて取っておいてくれるのである。

しかも価格は全部合わせても喫茶店のモーニング程度。

 

そのときのお婆ちゃんの

「今回は、たくさん集めたでしょう!」

と少し自慢げな笑顔が、たまらなく素敵なのである。

 

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そして今回お婆ちゃんが見つけてくれたのは、

胸がキュンと締め付けられるぐらいの可愛らしいもの。

 

チェブラーシカの記念すべき映画第一話を描いた、

紙芝居風の絵はがきセットである。

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オレンジの箱に入った眠たげなチェブ、

シャパクリャクの投げたバナナの皮で転ぶゲーナ、

どれも穢れのないチェブラーシカの世界が広がっていて、

日々の生活で擦れ枯らしになった心を潤してくれる。

  

このひとときを得ることで、過酷なロシア買付の旅は、

一瞬にして癒しの旅へと変わるのである。

 

実に秘かな愉しみではある。

  

(店主YUZOO)

10月 11, 2013 海外仕入れ店主のつぶやき | | コメント (0)

2013年10月 9日 (水)

マトリョーシカがやってきた!

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「マトリョーシカ」(グラフィック社)を発刊するにあたり、

ご協力をいただいた道上克さんの

マトリョーシカ・コレクション、約200点が、

文京区根津にあるギャラリーで展示されています。

 

私の知る限り、

アンティーク・マトリョーシカのコレクション数は、

ロシアの博物館以上!!

1900年前後のマトリョーシカ黎明期から、

工場生産初期のものまで、

思わずため息が漏れてしまう貴重な作品ばかりです。

 

この展示会は本邦初、道上さんのコレクションの

一般公開になります。

もうすでに展示会は始まっていますが、

マトリョーシカの歴史や成り立ちについて興味のある方は

ぜひご覧になってはいかがでしょうか。

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

会期・2013年9月28日(土)~2013年10月20日(日)

    12:00~19:00(月曜日定休)

入場料・300円

場所・ギャラリー・MARUHI

住所・文京区根津2-33-1

    千代田線根津駅1番出口より徒歩5分

電話・03-3824-6899

※下記がギャラリー・MARUHIのホームページになります。

  わかりにくい場所なので、

   地図を印刷すると良いかと思います。

http://konoike.org/maruhi/

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

(店主YUZOO)

10月 9, 2013 展示会情報 | | コメント (0)