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2012年10月15日 (月)

へたウマ姉さんと呼ばないで

   

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ヘタウマ姉さん。

作家に対して、そのような綽名をつけてしまうのは、

たいへん失礼なのだが、ついそう呼んでしまう人がいる。

 

最初その作品を見たとき、絵に繊細さはなく大雑把、

ニス塗りにもおおらかな性格が出ているものの

マトリョーシカに対して並々ならぬ愛情をもっているのが

第一印象。

しかも素材を買うお金がないのか、割れていたり、

底が抜けていたりと傷を負った健気なマトリョーシカばかり。

その愛情と健気さに心打たれて買い付けたのが5年前の話。

 

それを思うと着実に画力は進歩し、素材も良くなり、

独特のユーモアも芽生えて「木の香」でも人気を得つつある。

 

上から目線の発言になるが、

ヘタウマ姉さんの腕前が上達していくのが

我が子の成長のように嬉しいのである。

それだけに「マトリョーシカ」本でヘタウマ姉さんの代表作、

ハリネズミを紹介できたのは、

子供の成長をアルバムに収めたような親心的な気分であり、

本をプレゼントしたときに少女のように満面の笑みで

喜んでくれたのは、思い出の1頁となっている。

 

さてヘタウマ姉さんの新作。

最近の巷でのチェブラーシカ人気を当て込んでなのか、

5個型のチェブちゃん。

しかもよく見ると、最初は花束を抱えたバージョンでつくったものの、

途中から描くのがたいへんと痛感したのか、

早々にオレンジに変更している。

しかも全然似ていないのが、ヘタウマ姉さんならでは。

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「かなり可愛くできたでしょ?買って」とヘタウマ姉さん。

この笑顔に弱いんだよね。言われるままに10個を買付け。

チェブラーシカを包んでもらっているとき、

店の奥にいるのは私の娘なんですよと紹介してくれる。

すらりとした長身でしかも細身。涼しげな目元はモデルのよう。

 

「娘さんを題材にしてマトリョーシカをつくればいいのに」

とチェリパシカ氏が意味不明な言葉を発する。

なるほど日本人が想像するロシア美人の全てを兼ね備えている

美貌なので無理もない。

 

「ああ、連れて帰りたい」

とさらに意味不明な言葉を続けるチェリパシカ氏。

ヘタウマ姉さんは自慢の娘らしく、一緒になってニコニコしている。

当の娘さんは、目尻の下がった日本人のオヤジ二人組に、

困惑して、ひきつったような愛想笑いをしている。

若い娘さんを見ると、このような脂ぎった顔つきになるのは

万国、津々浦々、オヤジの本能だから仕方ないのだよ。娘さん。

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そして帰り際に、通称「着物をきた熊」という作品を

私にプレゼントしてくれた。

さすがヘタウマ姉さんならではの逸品。

断っておくが、これは柔道着ではない。着物である。

 

また宝物が増えた。

(店主YUZO)

 

                                                                                                                                            

10月 15, 2012 海外仕入れ |

コメント

雄三さん、モスクワの友人トモコです。メールを差し上げたのですがこちらにもご連絡します。
昨日未明、ヴェルニサージュが火事で全焼したそうです。死傷者は出なかったそうですが、あの夢の国がもう存在しないかと思うと、生きる気力が湧きません。あ、でも赤子がぐずっているのでとりあえずあやしてきます。

投稿: トモコ | 2012/10/18 13:16:30

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