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2012年9月20日 (木)

まずはベトナム

Photo_5 まずはベトナム。ホーチミン市。

経由地とはいえ初めて訪れる国である。

ベトナムに関する知識といえば、40年程前アメリカと戦争があり、

ホーチミン市はサイゴン市と呼ばれていた程度のものしか

持ち合わせていない。

あとはフォーという米の麺を食べ、アオザイという女性の美しさを

さりげなく演出する民族衣装があるとか。

 

たぶん東南アジアの白地図を目の前にして、

それぞれの国名と首都を書き入れなさいという問題が出されたら

タイ、ベトナム、ミャンマーが混同してしまうぐらい、

本当にその程度の知識である。

後にも先にもない。

 

通常モスクワ直行便の45%OFFの激安チケットだけに、

ホーチミン市に着いたのは、夜中の11時。

少ない街灯は雨で濡れた路面を照らし、

時々、オートバイが申し訳なさそうに通り過ぎていくだけ。

そして東南アジア特有のミストサウナのような蒸し暑さ。

Tシャツ一枚で生きていける国である。

混沌とした街並み。ジャングルにも似た閑散。

動かぬ蒸した空気。脂に満ちたねっとりした臭い。

それがベトナムの第一印象である。

2012                      (朝食のフォー。鳥の出汁がきいて美味い!)            

 

そして朝。ところが朝。

空港に戻らねばと眠い目をこすりホテルの前に出ると、

オートバイの、オートバイによる、オートバイのための道と化している。

国民全員参加のオートレースが開催されているような、

インダス河の流れを眺めているような、夥しい数のオートバイがある。

蟻の群れである。

 

ホテル前を出発したタクシーは、明らかに空港とは逆方向。

どこかの交差点でUターンしなければならないのであるが、

蟻の群れは象をも倒すと言われているがごとく、

車窓寸前のところを、二人乗り、三人乗り、四人乗り、

果物を積み上げたもの、片手は自転車のハンドルを握っているもの、

人間が考えつく限りのオートバイの乗り方すべてが、

幾重にもなって通り過ぎていく。

 

昨夜私が見たホーチミン市は幻想である。

もしくは暑さによる幻覚である。

 

「はたして空港に着けるのだろうか」と思わず溜息を漏らすと、

タクシーはそれを嘲笑うかのように、

先の交差点で意図も簡単にUターンしたのである。

もちろん一台のオートバイも巻き込むことなく、

車体を擦られるこもなく。

 

「×△дё■・・・・?」

私がその鮮やかな運転に感心していると、

今回も寝起きを共にするチェリパシカ氏が

「帰りはベトナムに20時間滞在しなければならないよ」

と不適な笑みを浮かべている。

 

モスクワの買付で疲労困憊した後、ベトナムの雑多なエネルギー。

今回は、トライアロン級の限界に挑戦する旅になりそうである。

(つづく)

  

(店主YUZO)

 

9月 20, 2012 海外仕入れ |

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