ロシア語を学んでいるけれども(1)
実は、この4月からロシア語を学んでいる。
いつもロシア仕入れの際、なんちゃって英語に
申し訳ない程度にロシア語を足した会話は、
たぶん火星人並みの語学力で、
「欲シイダヨ、少シ。5コダケ。コノまとりょーしかイイダガネ」
のようなことを恥かしげもなく、話していたように思う。
ロシア語の授業は毎週水曜日。
「はじめてのロシア語」とう超入門講座で、
頭にも耳にも優しい内容。(もしかして胃にも)
しかし通っているのは、何と語学教育の最高峰、
○○外語大学の一般市民講座で、受講者は
すべて社会人、仕事を終えてから何かを学びたい
という意欲的な人ばかり。
だいたい英語の偏差値は、中高と40をキープしていた
語学拒否に凝り固まった頑なな頭の持ち主ゆえ、
落ちこぼれ生徒になるのは、早々に覚悟しなければならないが
今のところは、少しは慣れ親しんでいるキリル文字の
アルファベットと挨拶の慣用句だけに、
何とかしがみついている。
「青年老い易く、学成り難し」と古人は上手いことを言ったもので、
今の私は「中年ボケ易く、記憶力まるで無し」なだけに、
今後、予断は許さない。
という流れも手伝って、ついに露和辞典(研究社)を
大枚はたいて買ってしまったのである。
この辞典、ロシア語を専攻する大学生の必需品。
こんな高価なものを臆することなく買ってしまう
社会人の根性がいやらしい。
休日は、ぼんやりと辞典を眺めているのだが、
いくつか面白い発見をしてはロシア人の感性に驚いている。
молодец
これは「偉い!」「よくやった!」といった褒め言葉なのが、
それ以外にも「若者」という意味もある。
若さゆえ、頑張ったときは褒めてあげようという親心なのか、
それとも若いというだけで素晴らしいということなのか。
これが動詞になると、
молодеть
「若返る」という意味だそうだ。
やはり歌にもあったように、
♪若いって~素晴らしい~
という少し嫉妬にも似た気持ちが語源の言葉かもしれない。
(店主YUZO)
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