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2012年4月13日 (金)

マトリョーシカ界に大激震

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今日は、先回紹介したマトリョーシカ本の話の続き。

 

この度刊行された本には、注視すべき点がふたつある。

今までマトリョーシカ・コレクターのバイブルといえば

『Art of Matryoshka』と『Russian Souvenir Matryoshka』の2冊。

その両方にかけていたのが、1950~70年代に制作された

マトリョーシカの写真。

その貴重な作品が、この本には何点か載っている。

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制作された町の名前はザゴルスクと、セルギエフ・ポッサードの

旧名(ソビエト崩壊後、元のセルギエフ・ポッサードに戻った)で

載せているという心憎い演出までして。

マトリョーシカをこよなく愛する身としては、

この失われた時代の作品が見られるというのは、

卵を割ったら黄身がふたつあった時よりも、

当然のことながら、格段に嬉しい。

 

しかもこの作品には、さらなる驚愕の事実がある。

何と作者の名前が判明しているというのだ。

 

ソビエト時代は、すべて計画生産で進んでいるから、

Made in USSSRという印が押してあるだけで、

作者のサインが入ることは到底考えられない。

アンティーク・コレクターの第一人者の

道上氏のコレクションを見たときも、すべて印のみだったし、

作家という概念は存在しないと結論づけていた。

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その定説が覆される、

再考すべき衝撃の事実が判明したのである。

「これはどえらいことになった。

もう一度、イチからやり直しだよ。ワトソン君」

とホームズさえも頭を抱えてしまうぐらいの大問題、

もしくは物的証拠の発見。

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写真を見ても分かるとおり、

お土産用につくられたデザインではない。

明らかに作家の製作意図を感じる作品である。

しかし個人売買が禁じられた国で、

何のためにつくったのだろうか。

個人で楽しむため?

謎は深まるばかりである。

(店主YUZO)

4月 13, 2012 店主のつぶやき |

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