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2012年2月29日 (水)

マトリョーナという名の君を探して

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マトリョーシカを扱っていて度々思うのは、

その名前の由来が何かということ。

ネットでは当時流行していた女性の名前、マトリョーナから

きていると簡単に書かれているだけで、その先も後もない。

限りなく白紙である。

 

つまりマトリョーシカの名前は、日本的に言い変えれば

「花子ちゃん」ということになるのだが、

そう易々と答えに辿り着くとは思えない。

というのも未だかつてマトリョーナという名前の

女性に会ったことも、目にしたことも無いのだ。

 

ナターシャ、イリーナ、オリガはスポーツや演劇などで

何度も見つけることができるのに、

ロシアの花子ちゃんの名は一度たりとも耳にしたことがない。

 

100年経って、マトリョーナの名前は

受け継がれず壊滅してしまったのか。

それとも架空の人物だったのか。

 

ちなみに2010年のモスクワで人気の名前は、

1位マリーヤ、2位アナスタシア、3位ダリーヤ、4位アンナ、

5位エリザヴェータだそうである。

 

日本でも花子と名づける親は、今や無きに等しいから、

さもありなんと肩を落とすべきだろうか。

 

ところがである!!

ネクラーソフというロシアを代表する詩人の作品

「だれにロシアは住みよいか」の一節に

マトリョーナは高らかにうたわれていたのである。

 

マトリョーナ・チモフェーエヴナは堂々とした女

肩 身体 幅ひろく 丈夫で三十八ぐらい

きれいな白髪まじりの髪 目は大きくてきびしく

まつげはとっても濃く 厳格で浅黒い

白いルパーシカの上に みじかいサラファン

肩に鎌

 

風采、風貌、風格すべてが、

マトリョーシカそのものを表現しているようではないか。

マトリョーナという名前が流行の名前とまでは判断つきかねるが、

大詩人の作品中でタフな百姓女として

力強く描かれていたのである。

 

この詩が書かれたのは1873年。

最初にマトリョーシカがつくられた年の十数年前である。

もしや、この詩がマトリョーシカの由来?

気持ちが昂ぶるあまり、そう結論づけてしまいそうである。

 

ああ、

一度でもいいから生身の人間のマトリョーナに会ってみたい。

(店主YUZO)

 

2月 29, 2012 店主のつぶやき | | コメント (0)

2012年2月20日 (月)

エレナ・ジョリー聞き書き「カラシニコフ自伝」

  

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「マトリョーシカの国2012」が終わり、

祭のあとの空虚感にも似た欠落した気持ちにおそわれている。

心のなかを隙間風が吹き抜けているかのようである。

こういうときの休日は何処にも行かず、

家で本を読むのにかぎる。

 

というわけで「カラシニコフ自伝」。

カラシニコフといえば世界一有名な、

もしくは最も使用されている銃を開発した設計者である。

アフガニスタンや中東の兵士たちが手にしているのを、

テレビで目にした方も多いだろう。

 

砂漠の灼熱の大地だろうと、

鬱蒼としたジャングルに点在する沼地だろうと、

故障することのないタフな銃で、

現在に通じる銃器の基礎をきずいた

設計の父という存在である。

 

ただ銃器の開発は国家機密であり、

その所在すら明らかにされていない人物。

その謎に包まれた人物が、ソビエト崩壊後

陽の当たる場所に出て、半生を語ったのが本作である。

 

こう書き進めていくと、人を殺す冷徹な武器についての

開発苦労話に終始している内容と思われそうだが、

大戦から現在にいたるロシア人の生活や習慣も

多く語られていて、それを知るだけでも興味深い本である。

なにしろこの本が出版された時点で83歳なのである。

20世紀ロシアの生き証人とも言えるのであ。

 

たとえば

「普段は白樺の皮を使ってさまざまな容器をつくっていた。家には食器類が足りなかったし、買う金もなかったからだ」

木の香でも販売しているベレスタが近年まで

実際に食器として使っていたことが伺えるし、

「おばあちゃんは、ロシアの家族における中心人物でもあり、どんな場面でも頼りになる存在だった。事実カーチャの母親は、若い娘夫婦の中の仕事を日常的に引き受けてくれた」

といった記述は、今のロシアの家庭にも

脈々と受け継がれているのではないだろうか。

 

最後にカラシニコフの語り口は、

謙虚であれながら筋の通った職人そのもので、

勤勉であり、かつ頑な。

 

自分が銃の設計に情熱を傾けたのは、

祖国をナチスの侵略から守るためであり、

自分は銃の売買で1コペイカたりとも儲けていないと

力強く語る。

そして現在の誰もが祖国を思わず、

拝金主義となったロシア社会の実情を嘆く。

 

古きロシア人気質を感じさせる本でもある。

(店主YUZO)

2月 20, 2012 ブックレビュー | | コメント (0)

2012年2月16日 (木)

「マトリョーシカの国2012」にご来場ありがとうございました

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お寒いなか、「マトリョーシカの国2012」に

ご来場いただき、誠にありがとうございました。

 

1000人を越す多数のお客様に楽しんでもらえて、

スタッフ一同、とても嬉しく思っています。

ワークショップも熱気がすごくて、

たくさんの可愛いマトリョーシカが生まれたことも嬉しかったです。

6時間近く、休まずに制作しているお客様もいて、

ていねいにつくられた作品には感動すら覚えました。

今年はすぐに満席になったので、来年は多くのお客様に

ワークショップに参加していただるように企画しますね。

 

それと個人的にはマトリョーシカを通じて、

ロシアが少しでも身近な国になってきたのかなと

手応えを感じて、嬉しく思っています。

 

来年は、ロシアの絵本やポストカードなども

展示する予定です。

お楽しみに。

 

本当にありがとうございました。

(店主YUZO)

2月 16, 2012 展示会情報 | | コメント (0)

2012年2月 8日 (水)

いよいよ今日からマトリョーシカ展

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昨日、無事に展示が終了しました。

旧い家屋を元にしたギャラリー「百想」の雰囲気と

マトリョーシカのカラフルだけれども、

温もりのある作品は、ひじょうにマッチしていて、

なかなか良い感じで展示ができました。

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展示もロシアの市場をイメージした棚置きにしています。

少し照明が暗いのもロシアらしい雰囲気?

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ギャラリーの「百想」の入り口は少しわかりにくいので、

2階からマトリョーシカの旗を出しています。

その建物の横の路地から入ります。

お待ちしております。

(店主YUZO)   

2月 8, 2012 展示会情報 | | コメント (2)

2012年2月 6日 (月)

日本の作家マトリョーシカ出揃いました

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日本の作家さんのマトリョーシカが出揃いました。

まずはターニャさん。

今回は、きのこがテーマなのか、

きのこ柄をモチーフにした作品が多かったです。

私個人としては、egg storyと題された作品に胸キュンです。

あと写真にはないけれどもボストカードもあります。

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つぎは、しましましゃの三人衆の作品です。

3個型のペア・ファミリーは心和む作品です。

あと私が撮影下手のため、写真以外にも

可愛い布作品があるのですが、お見せできなくて残念です。

それとマグネットやボストカードも出品してくれました。

(全然、作品紹介できなくてごめんなさい)

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ieさんは子育てをしながら5個も作品をつくってくれました。

仕上げのニスは、あやまって子供が口に入れても

安全なように、米を原料としたオイルで仕上げています。

心優しいお母さんの気配りですね。

 

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こちらは池袋東武カルチャー「アルテサニア」教室の

生徒さんの作品です。

非売品ですが、お孫さんのおもちゃに作られたそうで、

おじいちゃん、おばあちゃんの優しさに溢れた作品です。

  

今回、たいへん申し訳ありませんが、

たくさんの方に作品を見ていただきたいので

先行受注は受け付けておりません。

 

展示会場で実際に見ていただいて、

気に入った子をお求めください。

 

ではでは。

8日初日皆様に会えるのを楽しみに、

お待ちしております。

(店主YUZO)

2月 6, 2012 展示会情報 | | コメント (0)

2012年2月 2日 (木)

マトリョーシカの国でお会いしましょう

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いよいよ「マトリョーシカの国」展まで1週間をきりました。

今回、木の香が依頼した作家さんも最後の追い込みで、

作品を仕上げているようです。

 

ieさんからは6日までに作品を送りますと連絡が入りました。

マトリョーシカを何点かつくりましたということです。

ieさんファンのお客様、6日に写真だけでもアップしますね。

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続いて、ターニャさんファンの皆様。

ターニャさんからも何点かマトリョーシカをつくりましたと連絡が。

ターニャさんのマトリョーシカを待ち望んでいるお客様も多いので、

私としても一安心です。

こちらも入り次第、写真をアップします。

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しましましゃの3人も急ピッチで作品をつくっているようです。

どのくらいの作品をつくっているかはわかりませんが、

展示会慣れをした3人なので、

ここは大船に乗った気持ちで待ちましょう。

こちらも作品が入り次第、写真アップします。

 

あと急遽、コロンビア技法アルテサニアでつくった

起き上がりこぼしも、初日に並ぶことになりました。

ウッドバーニングとステインで仕上げた作品は、

木の質感と異国の香りがして必見の価値ありです。

 

というわけで私も触発されて何点か新たに仕上げました。

それでは6日のブログでお会いしましょう。

(店主YUZO)

 

     

2月 2, 2012 展示会情報 | | コメント (0)