« マトリョーシカ展IN吉祥寺のお知らせ | トップページ | テスト前日とマトリョーシカ »

2012年1月16日 (月)

風邪をひいたマトリョーシカ

  

  Photo

Photo_2

年明け早々に風邪をひいたみたいで、すこぶる調子が悪い。

来月にマトリョーシカ展を控えて、最後の追い込みだというのに、

この体たらくには困ったものである。

 

この休日は床に臥しながらも、時折食卓に向かい

マトリョーシカの色付け作業。

ちなみに私には工房など無いゆえ、食卓が作業場を兼任。

根をつめて少々疲れが出てきたと身体が訴えてきたら、

床に戻るの繰り返し。

 

自分が著名な工芸家であれば、このような態度は

妥協をゆるさぬ創作意欲に写って、聞こえが良いが、

実際はマトリョーシカ制作に生活がかかっていない、

名声を得ているわけでもない、謂わば道楽そのもの。

床を出たり入ったりする様は、干潟に住む蟹のようで、

呑気の極みである。

 

何ゆえ風邪をひいてしまったのだろうと、

思いを巡らしているうちに、

ふと流行した風邪の名前に、スペイン風邪、

香港型、ソ連型があったのを思い出した。

 

当然、自分が罹っているのはソ連型と勝手に決めつけ、

パソコンで調べてみた。

ソ連型が流行したのは1977年から1978年の1年。

今から30年以上も昔の話である。

しかも世界的に広まったのではなく、

ソビエトだけの局地的な流行だったらしい。

原因はソビエトの研究所で保管されていたウィルスが、

何らかのかたちで外に流出したという見方もあるとしか、

書かれていない。

後にも先にも、それのみ。

情報統制を敷かれた国家体制ゆえ、不明な点が多すぎて

詳細な内容を書くための資料が少ないのだろうか。

 

症状、処方箋、ウィルスの潜伏期間について知りたいのに、

足の小指に蚊が刺したようで、むず痒くて口惜しい。

 

ということで自分はソ連型の風邪に侵されていると信じて、

咳き込み胸をおさえながら、雛のマトリョーシカを完成させた。

病に罹っていると極楽浄土のごとく、

色彩がきらびやかになるのは偶然か。

この極彩色が今の私には心地よい。

(店主YUZO)

1月 16, 2012 店主のつぶやき |

コメント

コメントを書く