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2011年12月18日 (日)

クリスマスはソウルを聴きながら・PART1

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クリスマスまで10日をきり、秒読み段階へ。

さすがに節電の自粛ムードも薄れ、街のあちらこちらで

ライトアップされて、電飾が赤や青の光を放ち、

聖なる一夜を演出している。

けれども今年は未曾有の大震災のせいで、

心からクリスマスを楽しむことができないのも事実。

 

派手に騒いで一夜を過ごすよりも、我が家で家族と、

もしくは友達や恋人とホームパーティ風に

静かに楽しむ方も多いのではと思う。

そこで静かなクリスマスにお似合いのソウルの名盤を

イヴまで厳選して紹介します。

 

第1回は、刑務所で結成された囚人グループとして話題を

呼んだエスコーツのセカンド・アルバム「3 down 4 to go」。

アルバム・タイトルは3人が出所して4人は服役中の意味。

それだけ聞くと、極悪非情でメタリックな轟音を垂れ流す

グループと想像してしまうが、それとは正反対の

トロトロに甘いハーモニーを聴かせるコーラス・グループです。

 

プロデューサーは愛の伝道師ジョージ・カー。

ソウル界では、その名前を聞いただけで

腰がメロメロになってしまう甘茶ソウルの大御所。

それだけでもスィートな音は保障されたようなもの。

(註・甘茶ソウルとは、極上なスィート・ハーモニーを

聴かせるソウルの総称。ソウル検定に出ます)

 

曲は全部で11曲入っていて(1曲がボーナス・トラック)

奇数がダンス・ナンバー、偶数がバラードと

交互に収録されているが、聴きどころはやはり偶数サイド。

CD選曲機能をつかってバラードだけを流せば、

音楽が流れている間は二人だけのドリーミーな世界、

デザートよりも甘いとろけるような一夜を過ごせることを、

ジョージ・カーに代わって保障します。

また残念ながら独りでイヴを過ごす羽目になった人には、

涙で枕が濡れるぐらいに恋の思い出に浸れることを、

これまたジョージ・カーに代わって保障します。

 

とにかく2曲目の「Let's make love (at home sometimes)」

の悲しくなるほど美しいファルセット・ボイスは、

うぶ毛がそそり立ち心を鷲づかみにされるほど。

ソウル・バラードに名曲は数々あれど、

個人的には3本指に入る名曲だと信じています。

もし、これを聴いて甘茶ソウルの美学を感じられない人は、

元々甘茶の味が合わないのかも。

 

♪たまには家でメイク・ラヴしようよ~

と囚人に歌わせるジョージ・カーの愛の伝道師としてのセンス。

その美学も壮絶すぎて絶句。

(店主YUZO)

12月 18, 2011 CDレビュー |

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