クリスマスはソウルを聴きながら・PART2
先回に引き続きクリスマスに聴きたいソウル・アルバム第二弾。
ゆっくりと恋人、もしくは恋人未満の人と音楽を聴いて
ムードを高めたいのに、選曲機能を使うなんて
気持ちが冷めてしまうとお嘆きの貴方、全曲ファルセットで
甘く切なく歌い上げる逸品あります。
もう切ないという言葉が虚しく響くぐらいの悲哀で歌うのは、
植木屋で刈ってもらったような真ん丸のアフロヘアが
いかしているテリー・ハフ。
このテリー・ハフ&スペシャル・デリヴァリー『ザ・ロンリー・ワン』
その筋では昔からファルセットの名盤と謳われたアルバムで、
レコード・コレクターズ誌のソウル・ファンク・ベスト100選で、
ぎりぎり94位にランクインしたお墨付きのブツ。
クリスマス・イヴは少し部屋の明かりを暗くして、
二人で甘く切ない歌声に耳を傾けるだけで、
この聖なる夜が永遠に続くような気分にさせてくれます。
未だ友達の線を踏み越えられないと悩んでいる貴方には、
テリーの歌声が優しく背中を押してくれるはず。
経験者から助言しますと、
音楽について余計なウンチクを言うのような
野暮なことは絶対してはいけません。
それとひとつ注意していただきたいのは、
母国語が英語圏の彼女、英語が堪能の帰国子女と
一緒に聴くのは禁物です。
実はテリーの得意としているは失恋バラードで、
このアルバムも全編、失恋の美学で占められています。
一緒に失恋ソングを聴くことで
独りでいる寂しさに気づき、二人見つめ合った瞬間に
恋に落ちたという話もありますが、
それはかなり危険な賭け。
ここは無難に英語のわからない者同士で
聴くのをお勧めします。
二人の気持ちが最高潮に達するのは10曲目。
テリーの唯一のヒット曲であり、
メロディ良し、アレンジ良し、切なさ良しのバラード。
言葉をひとつひとつ噛みしめるような歌声に導かれて、
貴方はそっと彼女の肩を抱き寄せるだけで十分です。
テリーの力を信じましょう。
検討を祈ります。
(店主YUZO)
12月 20, 2011 CDレビュー | Permalink

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