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2011年11月26日 (土)

ローラ・ニーロ「Gonna take a miracle」

Laura20nyro 

今日は音楽の話。

ローラ・ニーロと聞いただけで

甘酸っぱい気持ちになるのは、私だけだろうか。

 

喩えるならば憧れ慕うお姉さま。

ピアノを弾いて歌うものの人を笑わすようなMCはせず、

孤高を愛し、誰かが話しかけてもニコリと笑うだけで、

決して多くを口にすることはない。

 

きっとそのイメージはそれ以前の作品、

『イーライと13番目の懺悔』や『ニューヨーク・テンダベリー』

のモノクロを基調にしたジャケットと、

収録されている内省的な歌の数々が

そう想起させたのだろう。

 

ちょっと近づき難いけれども、

その才能には寄り添っていたいお姉さまなのである。

ある解説でローラ・ニーロを「火のように寂しい」

と評していたのがあったが、

この表現が実によく合った雰囲気を醸している。

 

そのお姉さまが普段は見せない表情で歌ったのが本作。

子供の頃にストリートで歌っていたR&Bやソウルの名曲を、

実に気持ちよく歌っていて、その歌声も力強くて美しい。

バックコーラスのラベルも好サポートしていて、

極上のブラック・ミュージックに仕上がっている。

(註・ラベルはパティ・ラベルが在籍していたグループ)

 

 

「火のように寂しい」と思っていたのに、

実は身体の中では「火のように燃えている」。

このアルバムを聴くたびに、

お姉さまが今まで見せなかった笑顔を、

自分だけに見せてくれたような気分になって、

思わず萌えとなってしまうのである。

 

残念ながらローラ・ニーロは、もういない。

47歳の若さで帰らぬ人になってしまった。

多作な人ではなかったけれども、

残していたアルバムは女性(母親)としての優しさと

歌うことへの情熱に満ちている。

(店主YUZO)

11月 26, 2011 CDレビュー |

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