ローラ・ニーロ「Gonna take a miracle」
今日は音楽の話。
ローラ・ニーロと聞いただけで
甘酸っぱい気持ちになるのは、私だけだろうか。
喩えるならば憧れ慕うお姉さま。
ピアノを弾いて歌うものの人を笑わすようなMCはせず、
孤高を愛し、誰かが話しかけてもニコリと笑うだけで、
決して多くを口にすることはない。
きっとそのイメージはそれ以前の作品、
『イーライと13番目の懺悔』や『ニューヨーク・テンダベリー』
のモノクロを基調にしたジャケットと、
収録されている内省的な歌の数々が
そう想起させたのだろう。
ちょっと近づき難いけれども、
その才能には寄り添っていたいお姉さまなのである。
ある解説でローラ・ニーロを「火のように寂しい」
と評していたのがあったが、
この表現が実によく合った雰囲気を醸している。
そのお姉さまが普段は見せない表情で歌ったのが本作。
子供の頃にストリートで歌っていたR&Bやソウルの名曲を、
実に気持ちよく歌っていて、その歌声も力強くて美しい。
バックコーラスのラベルも好サポートしていて、
極上のブラック・ミュージックに仕上がっている。
(註・ラベルはパティ・ラベルが在籍していたグループ)
「火のように寂しい」と思っていたのに、
実は身体の中では「火のように燃えている」。
このアルバムを聴くたびに、
お姉さまが今まで見せなかった笑顔を、
自分だけに見せてくれたような気分になって、
思わず萌えとなってしまうのである。
残念ながらローラ・ニーロは、もういない。
47歳の若さで帰らぬ人になってしまった。
多作な人ではなかったけれども、
残していたアルバムは女性(母親)としての優しさと
歌うことへの情熱に満ちている。
(店主YUZO)
11月 26, 2011 CDレビュー | Permalink

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