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2011年9月24日 (土)

福田俊司著「シベリア動物誌」

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個人的には岩波新書は好きである。

無骨な装丁と堅気な内容。

最終頁の「岩波新書創刊50年、新版の発足に際して」

と銘打った重々しい言葉までもがたまらないのである。

 

読みたい本が無い場合は、

とにかく岩波新書。もしくは晶文社の出版物に

何となく手が伸びてしまう私。

 

もちろんグラフィック社の本も(笑)

 

この本は岩波新書では、たまに発刊するカラー版である。

極東地域の豊かな大自然を写真に収めた美しい本である。

ちなみに「ハッブル望遠鏡が見た宇宙」も美しい本でした。

 

ロシアも日本と同様に森林豊かな国で、

森にはたくさんの動物や昆虫が暮らしている。

シベリアトラやアムールヒョウといった絶滅危惧種も暮らしている。

 

 

豊かな森はすべての生命の源なのだ。

 

そしてこの大自然に暮らすロシア人は何と逞しいことだろう。

トラを素手で生け捕って保護活動したり、

厳冬の中でカラフトマス漁の仕事に励み、

大声で歌い、笑い、泣いて、ウォッカを一気飲みする。

 

都会で育った軟弱者の私には、

とうてい生き残ることが不可能な世界が写し出されている。

 

最後に印象に残った一文。

「トラは心正しき者は襲わない。しかしトラをわなや鉄砲で狙うと、かならず復讐をうけて殺される」 

 

無益な争いはしない。

すべてに通じる言葉である。

 

(店主YUZO)

9月 24, 2011 |

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