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2011年9月18日 (日)

ダイエーでロックを考えた

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今日、近くのダイエーに行ったときの話してある。

これといった欲しい物もなく、ただブラブラとしていたのだが、

(スーパーとはだいたいそういう場所だが)

突如、BGMにセックス・ピストルズの「God Save The Queen」が

流れたのである。

もちろん原曲ではなく、スーパーのBGM風にアレンジされた

ラウンジ・ミュージックとしてである。

 

この曲は1977年、エリザベス女王在位25年に合わせて、

イギリス王室に挑発的な罵声と悪態のかぎりをつくした、

謂わばパンクロックの代名詞のような曲。

この曲を発表を前後してメンバーが逮捕されたり、

レコード会社との契約が破棄される事態まで起きた。

 

そんないわく付きの曲が、30年以上も経つと、

「スターダスト」や「星に願いを」のようなスタンダードと同じ系列として

スーパーのソフトなBGMに成り果ててしまったのである。

 

時の流れというのは恐ろしい。

 

今回のBlogはロシアネタでも木工芸ネタでもないでないかと、

思われる方も多いかもしれないが、

もう少し辛抱して読み続けてくださいネ。

 

そのセックス・ピストルズは過激さゆえ、はては時代の寵児ゆえ

ファンの間では再結成はありえないと思われていた。

しかしそんな予想とは裏腹に何度も再結成ツアーをしている。

ボーカルのジョニー・ロットン曰く「金儲けのために」。

 

そして2007年にモスクワで公演しているのである。

 

イギリスにパンクの嵐が吹き荒れた時は、

ロシアはソビエト連邦だったころ。

イギリスの労働者階級の若者が、王室を批判したことは、

多少の評価はしていたかもしれない。

ただ西側の堕落した音楽としてロックは、

絶対に認めなかっただろう。

 

それがソビエトが崩壊して国の体制が変わって、

たくさんの大物のロックバンドがモスクワで公演するようになった。

 

しかも「金儲けのための再結成だ!!」

と嘯くロートルのロックバンドまで受け入れているのである。

 

時代の流れというのは本当に恐ろしい。

ふとダイエーの電球売場で思った次第である。

(店主YUZO)

9月 18, 2011 店主のつぶやき |

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