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2011年8月30日 (火)

コレクターさん所有のマトリョーシカ

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またまた本の話。

今回、ふたりのコレクターの方からマトリョーシカ・コレクションを

お借りして写真撮りをしました。

とにかく2人とも、コレクター歴は10年以上。

マトリョーシカを扱う店が、まだ少なかったときから蒐集を始めている

筋金入りのコレクターです。

 

コレクションは軽く200体を越えるそうで、

貴重なコレクションをお借りできるということで、

どんなマトリョーシカがくるのか楽しみにしていました。

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荷物を開封して思わず、驚嘆の声が。

ザンナさんの10個型が、ものすごい存在感で鎮座していたのです。

ザンナさんといえば

「アート・オブ・マトリーシカ」(洋書)で紹介されいる作家で、

ぽっちゃりとした頬が特長の愛くるしいマトリョーシカをつくっています。

 

現在は美術学校の講師をしているそうで、

マトリョーシカは注文がはいったときにしかつくらない

寡作な作家でもあります。

「木の香」でも5個型を少しだけ扱ったことがあるのですが、

丁寧な色付けされた作品は、かなり高価。

 

そのマトリョーシカは海外ネット通販で購入したらしく、

いろいろとやり取りに苦心しながら、

ようやく手に入れることができた思い出の逸品だそうです。

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そして、もうひとりコレクターさんから送られてきた荷物には、

ニコライバさんの今は描かない幻のデザインが。

ニコライバさんは、今は民族衣装を中心に制作していますが、

以前は民族衣装以外のデザインも数多くありました。

 

でも今は、それらをつくることはありません。

以前、ニコライバさんに訊いたところ、

「昔つくっていたデザインは、そんなに気に入っていないから、

もうつくりたくないし、つくることもないだろうね」と言っていました。

 

そんな幻の作品が何個も入っているのですから、

驚嘆を越えて、憧憬にも似た溜息があがりました。

 

今回、写真撮りのために借りた作品は、

コレクションのほんの一部だと思います。

 

(きっとご自宅には、さらに貴重なもの、逸品、珍品、奇品が

棚に並んでいるにちがいない)

そう思わずにはいられない、作品ばかりでした。

よい作品をお貸しいただき、ありがとうございました。

 

(写真は本文と関係ありません。

ちなみにコブロフ工房にあった商品化にならなかった作品群です)

8月 30, 2011 店主のつぶやき | | コメント (0)

2011年8月26日 (金)

アンティーク・マトが結んだ出会い

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昨日に続いてマトリョーシカ本の話。

なかなか眼にすることができないソビエト時代、

それ以前の帝政ロシア時代の

マトリョーシカの写真が載っているのも、

注目のコーナーのひとつ。

 

ロシアでもアンティークと呼ばれる古いマトリョーシカは、

ガラクタ市や青空市を巡っても見ることがありません。

それだけにアンティーク・マトリョーシカが、時代や地域別に

まとめられているのは資料的な価値もあります。

 

というものの、

実はアンティーク・マトリョーシカは私が所有しているものではなく、

道上さんというコレクターが長年かけて集めたコレクションですが。

たぶんコレクションは200個を越えています。

 

しかも驚いたことに、その大量の貴重なコレクションは、

ロシアを巡って集めたのではなく、

日本の朝市や古道具屋をまわっての蒐集ということ。

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お宅にお伺いしたとき、まずコレクションに驚嘆し、

当然のことながらマトリョーシカを手に取っての談義に話がすすみました。

 

道上さんは裏のラベルや絵柄から

いつ頃に制作されたものかを推定するのですが、

考古学を仕事にしていただけに、学術的な見地から話されるので、

結論付けがとても面白い。

 

たとえばラベル印の「MADE IN USSR」文字からも、

字体、印の押し方、かすかに残る製造番号などから

想像力を駆使して、これはこの時代よりも前ではないかと見解を話される。

 

最近のマトリョーシカ作家しか見ていない私にとっては、

斬新極まる内容の話しばかり。

メイデンやセミョーノフのマトリョーシカも

昔は繊細な色付けをしていたんだと眼を凝らし、

とても楽しいひとときを過ごすことができました。

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今回、アンティークマトリョーシカの項目に、

年代別やラベルのについて見解を載せています。

ただ、それ以上にアンティーク・マトリョーシカの

落ち着き払った風貌や気品に満ちた可憐さを楽しんでください。

最後に載せたナポレオン・マトリョーシカは一見の価値ありですよ。

 

(写真は本文とは関係ありません)

 

8月 26, 2011 店主のつぶやき | | コメント (0)

2011年8月24日 (水)

本つくりで思うこと

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今回、マトリョーシカの本つくりに携わって思ったことは、

本ができるまでいろいろな人の協力が必要だということ知った。

 

本のあとがきで、著者が編集者や企画者やレイアウトなど様々な人に、

ありがとうございましたと最後に書き添えているけれど、

あれは形式上言っているわけではない。

 

本当に最後の校正ぎりぎりまで、

少しでも読者がみにくいと感じる部分があれば、

夜中でもレイアウトをやりなおすし、

本文も紙に穴が開くぐらいじっと睨みつけて間違いを見つける。

 

少しでも満足できる本をつくたいという

編集者の情熱以外の何ものでもない。

 

それと写真家のマトリョーシカへの愛情も、じんわりと心にくるものがあった。

マトリョーシカが一番可愛い表情で写るように、何度も撮りなおす。

だんだんとマトリョーシカも緊張の表情が緩み始めて、

この世で一番の笑顔を見せてくれる。

時間がかかろうか構わない。

一番君のいい笑顔を撮ってあげるというレンズ越しの優しさがあった。

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「マトリョーシカの本をつくろうと思うのですが、

監修していただけますか?」と話がいただいたとき、

本当に軽い気持ちで引き受けたのだが、

もうすぐ本ができあがってくる今、

軽い気持ちでなんかで本は決して出来上がるわけがないと強く思う。

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たぶん世に出ている出版物は、

妥協をゆるさない苦行僧にも似た強靭な編集者がいて、

それを支える様々なプロフェショナルな職種があって、

幾多の問題を乗り越えて出版へと漕ぎ着いているのだ。

 

今、印刷所にこの本の原稿が渡されたばかりである。

きっと印刷所の親父さんも堅物で、色校にこだわりつつ、

絶対に納期は守るという人柄なのだろう。

 

この本がマトリョーシカ・コレクターに、どのように受け入れられるのだろうかと

遠足前の子供のように、楽しみでわくわくしている。

(写真は本文と関係がありません)

8月 24, 2011 店主のつぶやき | | コメント (0)

2011年8月22日 (月)

マトリョーシカ本でます!!

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マトリョーシカ好きのみなさま

ビックニュースです

 

9月10日にグラフィック社より、木の香監修の本がでます

オールカラーのビジュアル本で、200点近くのマトリョーシカが載っています

ちなみに表紙は、ニコライバさんの起き上がりこぼし

 

日本では沼田元氣さんの「マトリョーシカ大図鑑」以来、

二冊目の本格的なマトリョーシカ本になります

 

本の内容については簡単に書きますと、

 

1.マトリョーシカ作家の紹介

2.沼田元氣さんのフォトエッセイ

3.コブロフさんの工房訪問

4.アンティークマトリョーシカ

5.ショップ紹介 

 

などなど、いろいろな切り口でマトリョーシカを紹介しています

サイズもA5なので旅行のガイド本としても最適です

旅のお供にぜひ

 

「木の香」では本の販売を記念して、

「木の香」でお買い上げのお客様にかぎり、

特製オリジナルポストカードをプレゼントいたします

 

お楽しみに

 

8月 22, 2011 店主のつぶやき | | コメント (0)