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2009年8月19日 (水)

モスクワの憂鬱

いろいろと鬱積しいたものが堰を切って流れ出したのか、

ニコライさんの日本への思いが延々と続く。

「私はもう一度、日本で勉強がしたいのです。

今私がしている仕事は、私が本来やりたい仕事とは正反対のものです。

このまま続くかと思うと、自分が死んでしまったような気分です。

でも死ぬことはいけないことですから、絶対に死は選びませんが。

本当に二人は、良い仕事をしています。

羨ましい。ロシア人が知らないことも、良く調べられていて。

それに比べて私は・・・。私も昔はそういう気持ちでした・・・」

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自責の念にかられたかと思うと、私たちを褒め称え、

するとまた自責の念に逆戻りの繰り返し。完全に酒飲んでクダを巻く、

新橋のオッサン化している。

ふとロシア通のチリパシュカさん(実は日本人です)の言葉を思い出した。

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ロシアの酒飲みは、大まかにふたつのタイプに分かれるそうである。

一晩中、陽気に騒いで飲み明かすタイプと、

飲むにつれて人生とは何かと考え込んで意気消沈するタイプと。

もしこの説が正しければ、明らかにニコライさんは後者のタイプである。

もちろん前者が運転手になるだろう。

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ニコライさんは、どんどん自分の内なる世界に入り込み、

「人生をリセットしたい」とまで言い出し、

運転手は、割り込みする車や故障している車など、

目に付くものすべてに悪態をついている。

世界中で起きている不幸が、この二人に降りかかっているようである。

ドストエフスキーの「罪と罰」をちゃんと読んでおけばよかったと、

後悔する私であった。

(つづく)

8月 19, 2009 海外仕入れ |

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