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2009年6月26日 (金)

ロシアで高村光雲に出会う

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次はボゴロツカヤへ(発音が間違っているかもしれない)

セルゲイ・パッサードから、車でさらに西北へ1時間ほど行った村で、

ここでは素朴なおもちゃを製造している。

その素朴なおもちゃとは、

板の下に丸い球が糸で吊るしてあって、

それをぐるぐると回すと、板の上にある熊の人形の手足が動き、

スキーをしたり、釣りをしたり、絵を描いたり、踊ったりするもの。

動きがユーモラスなのが微笑ましいが、

単純すぎて30分も遊ぶことはできない。

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モスクワ郊外に出ると感じるのだが、日本のように山々が連なることはなく、

どこまでも森林と草原が続き、ときどきダーチャと思われる集落がある程度だ。

ボゴロツカヤも同様で、こんな所に工場あるのかというような場所に、

ひっそりと佇んでいる。

ここでは工場見学も重要な収入源なのか、

博物館が併設されていて、そちらへ通される。

マトリョーシカ工場よりは、きっちりと整理されていて、

美しい女性が説明についてくれる。(これは重要です)213_2

「ボゴロツカヤの歴史は……」

と丁寧に説明してくれ、それをニコライさんが訳してくれるのだが、

元々講義を聞くのが苦手な性格に加えて、

昼食時にニコライさんとウォッカを1本空けてしまったため、

ふわふわとした気分で女性の顔ばかり見ている。

ニコライさんも同様で、意味不明の日本語を連発しだし

「今日は実に楽しい。ロシア人と熊は、昔から仲良しです」

と陽気になっている。

(つづく)

6月 26, 2009 海外仕入れ | | コメント (0)

2009年6月18日 (木)

マトリョーシカの聖地(2)

この他にもレトロなマトリョーシカが数多く展示されていて、

ロシアで出版されている「マトリョーシカ」という本に載っている作品を、まじかに見ることができる。

本で見たときから気になっていた牛の化け物も、しっかりと展示されていた。

眼孔鋭く、こちらを睨みながら盃を手に持った姿は、身がすくむ怖さで、圧倒的な存在感。

これも100年近い年月が経っていると思えないほど、

ぜんぜん古びていない。

ちなみに「マトリョーシカ」という本はシア語で書かれているものの、

貴重な写真が数多く掲載されていて、コレクター必携の本です。

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ほかの展示室には、各国の人形が飾られていて、

ドイツのくるみ割り人形や中国の陶器の人形に交じって、

日本の雛人形がでんと鎮座している。

しかも7段飾りの豪華版。

ロシア在住の金持ちの日本人が寄付したのだろうか?

それとも吉徳か久月の営業マンがモスクワまで仕事に来たのだろうか?

この豪華絢爛さに、自分が寄付したわけでもないのに誇らしげになり、

ついニコライさんに

「日本の人形も世界に引けをとらないでしょう」

と自慢してしまう。

根っから日本びいきのニコライさんも

「これは立派ですね」と頷いている。

ふと7段の一番下に何やらオレンジ色の物体があるのに気がついた。

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よく見ると、ビニール製の日本刀が、無造作に転がっている。

昔、風呂敷をマントにしてチャンバラごっこで遊んだ、

安物の日本刀である。

こんなものまで展示するとは、ロシアのおもちゃ博物館は奥が深い。

これもいいねぇ。和むねぇ。

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(つづく)

6月 18, 2009 海外仕入れ | | コメント (1)

2009年6月 8日 (月)

マトリョーシカの聖地(1)

マトリョーシカ工場では製作現場を見学したあと、

絵付けをするのだが、その話は特別に面白くないので割愛して、

おもちゃ博物館へ。

おもちゃ博物館は、レトロなマトリョーシカが展示されているのと、

原型になった箱根の入れ子人形もあるということで、

その筋では有名な博物館。

マトリョーシカ・コレクターならば一度は訪れたい聖地といったところ。

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聖地とは言うものの建物は赤レンガの小さなもので、

受付には童話で描かれるような可愛らしいおばあさんが、

ちょこんと座っている。

私たちが日本から来たとわかると

「わざわざ日本から来てくれたの!」と手放しで迎えてくれる。

とてもアットホームな雰囲気。

1階は最近のロシアのおもちゃを展示してあり、

木でつくられているとはいえ、工業製品らしくきっちりとつくられていて、

あまり心がときめかない。

お目当てのレトロなマトリョーシカは2階にあるらしい。

逸る気持ちを抑えられず、早々に階段を駆け上がる。

最初の展示室の入ってすぐのガラスケースに、

あの本で見たマトリョーシカが!

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ニワトリを抱えたお母さんに、7人の子供たちの計8個型。

大事にニワトリを扱うお母さんに、

母親に代わって買い物に行く長女、

指しゃぶりがやめられない末っ子まで、

ロシアの農村生活がいきいきと描かれている。

19世紀末つくられたというのに状態も良好で、

素朴な雰囲気と年代を経た色合いが実に良い。

マトリョーシカ作家が、

必ず一度はこのデザインでつくりたくなるのも納得する。

たかなしさんと私、しばらく無言。

いいねぇ。和むねぇ。

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(つづく)

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