マトリョーシカの聖地(2)
この他にもレトロなマトリョーシカが数多く展示されていて、
ロシアで出版されている「マトリョーシカ」という本に載っている作品を、まじかに見ることができる。
本で見たときから気になっていた牛の化け物も、しっかりと展示されていた。
眼孔鋭く、こちらを睨みながら盃を手に持った姿は、身がすくむ怖さで、圧倒的な存在感。
これも100年近い年月が経っていると思えないほど、
ぜんぜん古びていない。
ちなみに「マトリョーシカ」という本はシア語で書かれているものの、
貴重な写真が数多く掲載されていて、コレクター必携の本です。
ほかの展示室には、各国の人形が飾られていて、
ドイツのくるみ割り人形や中国の陶器の人形に交じって、
日本の雛人形がでんと鎮座している。
しかも7段飾りの豪華版。
ロシア在住の金持ちの日本人が寄付したのだろうか?
それとも吉徳か久月の営業マンがモスクワまで仕事に来たのだろうか?
この豪華絢爛さに、自分が寄付したわけでもないのに誇らしげになり、
ついニコライさんに
「日本の人形も世界に引けをとらないでしょう」
と自慢してしまう。
根っから日本びいきのニコライさんも
「これは立派ですね」と頷いている。
ふと7段の一番下に何やらオレンジ色の物体があるのに気がついた。
よく見ると、ビニール製の日本刀が、無造作に転がっている。
昔、風呂敷をマントにしてチャンバラごっこで遊んだ、
安物の日本刀である。
こんなものまで展示するとは、ロシアのおもちゃ博物館は奥が深い。
これもいいねぇ。和むねぇ。
(つづく)
コメント
突然のコメント失礼致します。
失礼ながら、相互リンクしていただきたくて、コメントさせていただきました。
http://sirube-note.com/russian/
もしよろしければ、こちらのページから相互リンク登録していただけましたら幸いです。
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今後ともよろしくお願い致します。
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投稿: sirube | 2009/06/18 8:40:41